みゆき野球教室

ダメ人間の由佳さんが毎日0時に更新しています

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

アルカトラズからの脱出 Escape From Alcatraz

サンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ島に行ったのは、2010年だった。 初めてサンフランシスコに行ったのが、1988年なので、長い間、いつか行こうと思うばかりでなかなか実現しなかった。特に1991年にはサンフランシスコで長く暮らしていたので、チャンス…

初恋

ほんの数センチ、足りなかった。 私が信念の馬券として買ったサトノダイヤモンドは、マカヒキに鼻差敗れた。 この馬券が当たったら、高級自転車を買うつもりだったが、負けてしまった。 でも、勝ったマカヒキの川田将雅騎手を見ていると、おめでとうと心から…

戦火の馬 WAR HORSE

競馬の「東京優駿」が行われる。一般的には、日本ダービーとして知られている。 第一回の日本ダービーは、昭和7年に目黒競馬場で「東京優駿大競走」として行われた。優勝馬はワカタカ。優勝賞金は1万円。 目黒競馬場では第二回まで行われ、その後は府中の東…

原爆の子

70年間は草木も生えないと言われた広島は、美しい国際平和観光都市へと変貌を遂げた。 この広島に、現職の大統領としては初めて、バラク・オバマが訪問した。 この歴史的な出来事に、テレビジョンの画面を通して立ち会うことが出来た。 オバマ大統領の勇気あ…

ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年

蒸し暑い1日だった。 通勤の国電は冷房を入れなくて、気分が悪くなった。電車を降りて、ホームの自動販売機で水を買おうと思ったら、サミット警備の影響で使用できなかった。 会社では体調が悪くなり、早退することに。 駅まで行くと、人身事故で国電は動い…

友よ静かに死ね Le Gang

映画音楽にとても詳しい人がいた。彼は映画雑誌の編集部員で月に一度行われる予告編を見るイベントにたまに出演して、レコードジョッキーを行った。私は彼の語りが好きで、彼から映画音楽を学んだ。 しかし、彼は映画雑誌を離れることになる。高校しか出てい…

cfガール

仏教の寺が経営する幼稚園に通った。 最初の日、迎えのバスが来た時に、母と別れるのが嫌で大泣きをした。 次の日からは普通に通園していたと思う。 この幼稚園では、機会があると画用紙に将来の夢を描いて、みんなの前で発表するという行事があった。 私が…

釣りバカ日誌

「笑点」を降板した歌丸が見事だった。新しい司会者には、大方の期待を裏切って昇太が昇格。これには驚いた。私の予想は、毒蝮三太夫か伊集院光だった。 昇太が抜けた席には、新メンバーが入ることになるが、できれば柳家一門の若くて元気がいい人に入って欲…

世界から猫が消えたなら

今年は映画館で50本の映画を観ると目標を立てたが、今のところまだ8本しか観ていない。 映画という趣味を取り戻し、とてもうれしい。一時期は全く映画を観ない年もあった。 日本の映画は高い。1,800円はやはり高い。1,000円均一ならもっと映画館に行く人も増…

皇帝のいない八月

横暴なワンマン社長に仕えていた時、何度も暴言に対して言い返したかった。しかし、生活のことを考えると、それが出来なかった。同僚には、いつかは明智光秀のような行動に出たいと言っていたが、勇気が出なかった。 しかし、ついに我慢の限界を超えて、バカ…

海峡

公共工事に携わる人たちが不憫である。住民からは税金で必要のない工事を予算消化のために行っていると思われている。 そんな人たちも、一度工事を見学すると考えが変わるだろう。例えば、水道管の交換は取り出した古い水道管を見れば言葉を失う。 言うまで…

地獄

子供の頃から高熱を出した時は同じ怖い夢を見た。管の中を寝た状態で落ちていく夢。続きがあったと思うが、それは覚えていない。 その夢は地獄だと思っていた。子供の頃から悪い子だったので、地獄に落ちたと思った。 大人になってその夢を振り返ってみると…

薔薇の葬列

有名な演出家が亡くなった。新聞やテレビでは「世界のニナガワ」の文字が躍る。これを見て、この人も大したことがなかったんだな、と思った。先日も書いたが、本当に世界で認められ、世界のマーケットで活躍している人に「世界の」という冠は付かない。例え…

白い滑走路

今日は田宮二郎について書こうと思う。 私は子供の頃からこの2枚目俳優が大好きだった。きっかけはクイズ番組。都会的で洗練されたダンディといった印象だった。 清酒大関のCFにも出ていた。着物を着て、番傘をさし雨の中を歩く。カッコよかった。そのCFは「…

愛染かつら

生涯で5回入院した。4回は国内。1回は海外。 入院して感じるのは、ナースの献身的な看護が心の支えになるということ。彼女たち、そして数は少ないが彼らにはお礼をいくら言っても言い足りない。 そんなナースの世界は、しばらく前から4年制大学卒業の学位と…

ミスター・エド Mister Ed

ネコを飼っている。チャーニング・チャーニャという1歳の茶トラの男の子。野良出身なので、警戒心が強い。我が家に来て2か月経つが、未だに身体を触らせてくれない。それでも、空腹になると鳴きながら顔をすりすりしてくれるようになった。 食事は朝夕の2回…

人間の証明

数年前に心の病気が再発して、テレビジョンを見られなくなった。能動的に画面に向かうのが辛いのだ。 パソコンの画面を見るのも辛く、タブレットでほとんどを代用している。 テレビジョンの代わりにはラジオを聴くようになった。 しかし、ごく最近になってよ…

桑港 San Francisco

母はくじ運の強い人だった。テレビの懸賞などでよく賞品を当てていた。 私はくじ運が悪いし、運そのものが悪い。ただ、母がくじが当たる時には私は事前にわかった。未来予知の能力はこの時に備わった。 私の未来予知の能力は、たまにしか当たらないが、はっ…

ひまわり I Girasoli

いい天気だった。湿気も少なく、気持ちの良い1日だった。 以前は秋と冬が好きだったが、今は春が好きになった。もうすぐひまわりの季節だ。 私は映画音楽の作曲家では、ヘンリー・マンシーニが一番好きだ。彼の最高傑作の一つに「ひまわり」がある。 この作…

Love Letter

東急東横線が地下に潜り、渋谷での乗り換えがとても不便になった。 渋谷が起点の時は、1本待てば必ず座れたが、今では昼間の各駅停車でも座れないことがある。すでに東横線沿線から引っ越してたまにしか乗らないので、実害は少ない。 便利になると思われたが…

TATTOO[刺青]あり

三菱自動車の度重なる不正は、学生時代に堕ちたブランドについて研究し、論文を書いた立場として興味深い。 日本の会社は、三菱自動車のような大会社でも平気で不正を行う。東芝も、雪印も。もちろん、小さな会社は不正のやりたい放題だ。一番身近な不正とい…

戦場にかける橋 The Bridge on The River Kwai

土曜日は、TOHOシネマズ新宿で映画を観た。この日は気温も上がり、何もしなくても汗ばむ陽気だった。しかし、劇場内は冷房をケチって、とても暑かった。電車に乗っても暑く、気分が悪くなりそうだった。3.11以来、節電のため、どこでも冷房の使用を控えるよ…

天地創造 The Bible: in the Beginning

競馬のケンタッキーダービーは、大本命のナイキストが勝った。 このレースは、「スポーツの中で最も偉大な2分間」(The Most Exciting Two Minutes in Sports)とも言われ、スーパーボールと共に多くの人が観戦するスポーツとして知られている。 日本から参…

スポットライト 世紀のスクープ Spotlight

二千年の歴史があるカトリック教会は、多くの過ちを犯してきた。十字軍、宗教裁判、免罪符の販売、ユダヤ人への迫害の容認とおよそ神の教会を語るにふさわしいことばかりだ。 また、こんなこともあった。ナチスの手から逃れようとする音楽一家のトラップファ…

あん

ラストシーンで主人公のひとり、店長さんが花見で賑わう公園でどら焼きを焼いている。 彼は、「どら焼きはいかがですか?」と大きな声で呼びかける。おそらく、彼の人生で初めてのことだろう。その顔は、笑顔だ。そして画面が黒くなり、クレジット。この瞬間…

上京ものがたり

東京の郊外、小平市の鷹の台という小さな駅がある。この街は学生街で、近くには武蔵野美術大学、津田塾大学を始め、大学や高校がたくさんある。学生街には若い彼らの胃袋を満たす飲食店が存在するものだ。 「チャイニーズレストラン 一番」もそのうちの一つ…

謎の円盤UFO UFO

潜水艦に、一度だけ乗ったことがある。といっても、横浜ドリームランドの潜水艦だ。汚い池の中にレールに乗った潜水艦がある。水は船体の半分くらいまであり、水面より下にある窓から水中が見えるという子供騙しなものだ。 横浜ドリームランドは今はもう無い…

メル・ブルックスのサイレント・ムービー Silent Movie

映画が音を持ったのは20世紀の初めだ。しかし、商業的に成功するには時間がかかった。 世界最初のトーキー作品は「ジャズ・シンガー」とされている。 当時は、映画が音を持つことに抵抗がある人が多かった。評論家や監督などは芸術性が失われると頑なに拒ん…

黒部の太陽

競馬の天皇賞は、2番人気のキタサンブラックが直線での接戦に競り勝って優勝した。この馬は去年の菊花賞を勝っていて、長距離の適性がある。また、先行馬が残る馬場状態に加え、武豊が騎乗するとあっては負ける要素がない。思い切って勝負をかけ、馬券を取っ…

転校生

尾道生まれの大林宣彦が「転校生」を撮った時、尾道市からの資金援助は一切なかった。また、市民は「尾道の恥ずかしい部分ばかり撮って、観光客が来なくなったらどうする? 作品を買い取って上映中止にしたい」と言っていた。 しかし、「転校生」が公開され…