みゆき野球教室

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皇帝のいない八月

横暴なワンマン社長に仕えていた時、何度も暴言に対して言い返したかった。しかし、生活のことを考えると、それが出来なかった。同僚には、いつかは明智光秀のような行動に出たいと言っていたが、勇気が出なかった。
しかし、ついに我慢の限界を超えて、バカ社長に反論をした。結果は、半年間虐められて、解雇された。私のクーデターは失敗した。
 
政治の迷走が止まらない。行政府の長でありながら、立法府の長でもあると主張する三権分立を理解していないバカな首相のもと、不正が公然と行われている。東京都では公私混同の知事が進退の危機を迎えている。オリンピックの汚職もこの首相が首謀者だ。
このような堕落した状況に、クーデターが起こらないという保証はない。専守防衛のため自衛官になった彼らは、アメリカの戦争のために他国に行って日本とは無関係な人を殺さないといけなくなった。これに憤る自衛隊員が決起しないという保証はない。
 
「皇帝のいない八月」は、クーデターを起こす自衛隊員や元自衛隊員を描いた。
九州から東京へ向かう夜行寝台特急さくらがハイジャックされる。乗り込んだ自衛隊員達はどんな目的で立ち上がったのだろうか。
 
この映画の撮影にあたって、国鉄の協力は得られなかった。また自衛隊も協力を拒んだ。その中の撮影ではあったが、なかなかがんばって撮っている。作品の質はあまり高くはないが、社会に対して問題提起した作品だと思う。
 
私はこの作品を中学生の時に試写会で観た。学校の行事が長引き、映画館に着いたのが開映ギリギリだったことを覚えている。