みゆき野球教室

ダメ人間の由佳さんが毎日0時に更新しています

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

グランド・イリュージョン NOW YOU SEE ME

子供の頃、いつものようにデパートのおもちゃ売り場に行くと、人垣ができていた。何かと思って見てみると、手品用品の実演販売だった。鮮やかな手さばきと絶妙な話術で人々を騙していた。 私は手品が好きだった。ちょうどその頃、寄席出身の手品師 伊藤一葉…

ボブと言う名のストリートキャット A Street Cat Named Bob

大きな事件や事故でその後の人生が変わることがある。 アメリカ人にとっては、9.11がそうだろうし、日本人にとっては3.11だろう。 3.11の直後、日本はひとつになろうとした。しかし、それは一瞬のブームであり、震災以前より日本人の心は荒れてしまった気が…

シービスケット Seabiscuit

世間の新年度は4月に始まるが、中央競馬の新年度は3月に始まる。 名伯楽が去り、若者が騎手としてデビューする。今年は特に話題になっているが、16年ぶりに中央競馬に女性騎手が誕生する。 馬術の世界では男女は同じ競技に出場する。体力や筋力の優劣を争う…

激突! Duel

国の事業のコールセンターで働いている。たくさんの電話を受けるが、心が折れることばかりだ。 まず、お上のやることは不備が多い。国民に優しく無い。そのため、電話をかけてくる国民の皆さんも最初からお怒りモードだ。こちらがいくら低姿勢で心を込めて対…

フォロー・ミー Follow Me!

最近は、ノーメイク、ノーブラで会社に行っている。大人としてどうかと思うが、楽なことには勝てない。 ノーメイクだと、鏡を見る機会が少なくなる。先日、久し振りに鏡を覗いたら、あまりの劣化にびっくりした。本来なら少しでも老化を食い止めるためにドモ…

トワイライトゾーン/超次元の体験 The Twilight Zone:The Movie

初めてヒコーキに乗ったのは、21歳の時だ。 広島でアマチュア時代の最後の作品「ダビンチの子供達」という映画を作り、プロの映画人になるために鎌倉に戻る時だった。 当時はまだ割引制度が充実していなくて、定価で日本交通公社の窓口で航空券を買ったこと…

ロケッティア The Rocketeer

ずいぶん昔のことだ。 急に海が見たくなり、電車に飛び乗った。地下のホームから西へ行く電車は、市街地を抜けると住宅街は路面を走る。電車の終点には、動物園がある。そこで降りて、ビーチを目指す。 青い空、白い砂、雄大な海があると思っていた。しかし…

愛情物語 The Eddy Duchin Story

音楽の才能がないことが悔やまれる。 子供の頃、母親は私のためにエレクトーンを買うための積み立てをしていた。当時はまだ割賦販売が今ほど普及していなかったので、事前にある程度支払わないと高価な商品は買えなかった。その積み立ても満期に近い頃、母に…

恋する彼女、西へ。

財布を忘れて出かけた。それに気がついたのは、目的地の駅に着く間際だった。幸い、交通系電子マネーには往復の交通費とペプシを買うだけの金額はチャージしていた。だけど、カツカレーを食べて帰ることはできなかった。 このようなことに備えて、交通系電子…

ブリッジ・オブ・スパイ Bridge of Spies

差別は卑劣な行為だ。 たとえ、心の中で思っていても、それを公言したり、差別的な行動はしてはならない。その掟を破れば、厳しいペナルティを受けるのが一流国の決まりだ。 同性愛者に対して差別発言を行ったボクシングのマニー・パッキャオ選手は、ナイキ…

グランド・ホテル Grand Hotel

私は頭がいいし、優しい上に、美人である。私って、素晴らしい。 誰も褒めてくれないので、自画自賛してみた。 このように、自画自賛するということは、誰からも評価されていないということだ。 しかし、「愛国者」と言われている保守・右翼はやたらと日本を…

或る夜の出来事 It Happened One Night

クリスピー・クリームドーナツの閉店が相次いでいるという記事を読んだ。 日本初上陸の際、プロモーションの一端を担ったので残念でならない。 かつては、2時間並んでも買えないほど人気があったが、今ではいつでも買えるようになった。2号店出店がもう少し…

この世界の片隅に

小津安二郎の終の住処と、松竹大船撮影所の中間地点にあった我が家は、ビンボーだったので冷蔵庫がなかった。そのため、毎日買い物に行く必要があった。まだコンビニがあまりなかった時代。近所に、カドヤというスーパーマーケットがあった。 カドヤは21時ま…

八つ墓村

ラジオのスペシャルウィークが始まった。 このスペシャルウィークとは、2ヶ月に一度行われるラジオの聴取率調査週間のことだ。 私が聴いているTBSラジオでは、月曜日の5時から日曜日の深夜29時まで特別編成で放送される。ゲストが充実していたり、豪華景品や…

兵隊やくざ

昔の日本は豊かだった。 戦後、すべてを失い、その後懸命な努力の末、アメリカに次ぐ経済大国になった。 国民も豊かになり、土地や建売住宅が飛ぶように売れた。 バブルの頃はジャパンマネーが世界中の土地や美術品を買いあさり、非難されることもあった。 …

地下鉄に乗って

土曜日の東京は、暖かく、風が強かった。空気は、昭和の感じがした。こんな風の強い日は、どこかにある昭和への扉が開いて、時空を超えた旅が出来る気がする。 タイムトラベルは私の夢だ。いろいろな時代を旅したい。私が生まれた頃の東京、まだ広大な敷地だ…

ダイナー Diner

子供の頃の話だ。父の仕事の関係で広島に住んでいた時期がある。 市内の中心部、そこは「街」と呼ばれるエリアだった。紙屋町や八丁堀という町名はあるが、それらを総称して「街」と呼んでいた。 「街」がハレならば、住まいがある造船所がある町はケだった…

天国にいちばん近い島

私はクリスチャンなので天国を信じる。 そこでは、永遠のいのちが与えられ、みんなが幸せに暮らすという。 どんなところだろうか? いまだかつて、天国から戻ってきた人はイエス・キリストを除いてひとりもいないので、きっと住みやすいところなんだろう。 …

タンポポ

オムライスが好きだ。 この食べ物は子供が好きなものとして知られるが、私が好きになったのは大人になってからだ。 子供の頃は、むしろチキンライスの方をよく食べた。チキンライスといっても、ビンボーだったので鶏肉ではなく、安物のプレスハムを入れてい…

信長協奏曲

政権の暴走が止まらない。総務相は放送に検閲をすると断言し、意に反した放送には電波を止めると言っているし、日銀は株価を上げて見た目の景気の良さを演出するために、金融の禁じ手であるマイナス金利を導入した。それに対し、株式市場は大暴落という形で…

アメリカン・グラフィティ American Graffiti

インフルエンザで会社を休んでいる。予防接種受けているので症状は軽い。それでも、頭痛、吐き気、倦怠感がある。 平日休みのいいところは、ラジオがたくさん聴けることだ。ラジオはいい。勉強になるし楽しい。昨日も書いたが、ラジオは話しての人柄が出る。…

ねこタクシー

ネコを飼おうと思っている。以前からずっとそう思っていたが、いよいよ動き出した。 まず、ネコを手に入れないといけない。ペットショップで20万円払って買う資金はない。ごみ捨て場に子ネコが落ちているということもない。里親や動物愛護施設は審査が厳しく…

男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日

若い頃、ビール会社でアルバイトをしたことがある。 製造から出荷までいろいろな部署で働いたが、こんな作業があった。 古いビール瓶を巨大なハンマーで叩き割るという誰にでも出来る簡単な仕事だ。 しかし、数が多い。そのため、まだ使える瓶を殺し、割るべ…

最強のふたり Intouchables

乗り物の中で寝られない。 短い距離の移動ならいいが、ヒコーキで寝られないと辛い。アジアのような近くならいいが、太平洋路線では少しは寝ておいた方が到着したあと楽だ。 以前、服用している薬の影響でやたらと眠いことがあった。その時は電車に乗っても…

どてらい男

大学院のMBAコースにあるカリスマ経営者が講師としてやってきた。 彼はコンビニエンスストアという業態を日本に輸入した人物で、その卓越した経営手腕で流通の頂点に上り詰めた。 ビジネスの世界でも、経営学の教室でも、彼が作り上げたビジネスモデルは大い…

フレンチ・コネクション The French Connection

地下鉄にはよく乗る。我が家の近くにも地下鉄の駅がある。これまでも地下鉄沿線に長く住んでいた。 地下鉄は原則として踏切事故がないので、安心して乗っていられる。また、雪や雨にも強いという特性がある。もし、地下鉄に乗っているときに核戦争が起こって…

十階のモスキート

もう何年も前の話だ。 仕事で目黒警察署の近くに行ったとき、古くて汚いトンカツ屋があった。 ちょうどランチタイムだったので、そこに入ることにした。 同僚は「こんな店が実は旨いんだよ」と言って嫌がる私を無理やり店に押し込んだ。 壁にはこんな張り紙…

金環蝕

不倫をしたタレントへのバッシングが止まらない。確かに不倫は悪いことかもしれない。でも、彼女を非難できる立派な人間っているんだろか? 仮にいるとしても、限度を超えている。弱い者は再起不能になるまで叩くのが美しい国、日本のルールなのか? 彼女は…

二十四時間の情事 Hiroshima mon amour

今年も辛いが、去年の冬はもっと辛かった。一昨年の冬はさらに辛かった。それを考えると、少しは良くなっていると思う。 去年の今頃は広島に移住しようと思っていた。そんな中、広島を舞台にした「ラジオの恋」を観た。この映画が浮上のきっかけになった。そ…