みゆき野球教室

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ドライビング Miss デイジー Driving Miss Daisy

歌丸笑点の司会を降板するという。見事な身の引き方だ。
 
日本では高齢の経営者や政治家が地位にしがみつき醜い。
最近では、このブログで批判した流通王が追われるようにトップの座から降りた。遅すぎた。彼は息子を世襲で社長にしようとしたとされている。彼が作った個人商店なら許されるが、彼は創業者ではないし、上場会社は株主のもの。私物化は絶対に許されない。10年早く引退していれば、名経営者と世間は思っただろう。晩節を汚した。
 
老人が作った仕組みで、中年や若者が苦労するニッポン。65歳になれば世界も財界も引退すべきだ。
もっと若い人が政治も経済も動かせば、今より間違いなく良くなる。
 
「ドライビング Miss デイジー」は、老人が主人公の映画だ。老人はユダヤ系の女性。そして黒人の運転手が雇われる。まだ南部では黒人は差別の対象だった。
 
私はこの作品を観て、わがままな老人に腹が立って仕方がなかった。
この作品は心温まる名作だといって、多くの映画賞を受賞した。しかし、私はこの作品を評価しない。なぜかと言われれば答えるのが難しいが、「黒人はこのようにあるべき」、という白人側の都合が見え隠れするからではないかと思う。もし、黒人が作ったならもっと違った作品になったはずだ。
 
歌丸に話題を戻そう。彼は笑点に出演しているため、落語が下手だというイメージがある。しかし、彼は本物の名人だ。私は彼の噺が好きでよく聴く。もうずいぶん前に独演会で聴いた「井戸の茶碗」が忘れられない。笑点は降板しても、落語家として長く活躍してもらいたい。
 
ただ、今では予測変換が「歌丸」よりも「宇多丸」が先に来るのが残念。