太陽がいっぱい Plein soleil
今年は暖冬みたいだ。毎年、競馬のジャパンカップが行われる11月の最終週にコートを着始めるが、今年はまだコートに袖を通していない。かなり薄着で出かけても、外ではそれほど寒く感じないが、お店の中や電車などは暖房が効いていて暑く感じる。
寒くなると、暖かい映画を観たくなる。「太陽がいっぱい」もそんな一本だ。
初めて観たのは中学1年のとき、テレビの映画劇場で。アラン・ドロンがカッコよかった。
当時は、アラン・ドロンが人気絶頂のときで、オトコマエの代表格だった。フランス人のアラン・ドロンに対して、イラリア人のジュリアーノ・ジェンマが人気を二分していた。そして、第三極にジャン=ポール・ベルモンドがいた。
私はアラン・ドロンのファンだったが、友達の淳子さんはジュリアーノ・ジェンマのファンで当時売っていたジェンマという赤いスクーターに乗っていた。
「太陽がいっぱい」で一番覚えている場面は、ヨットの上で殺した友人の署名を壁に映し出し、練習する場面だ。彼は友人になりすまし、金持ちとして優雅な生活を送る。
そして、映画史上数ある有名なラストシーンの中でも上位に上がるあのラストシーンへと繋がっていく。
この作品をテレビで観たことにより、数か月後は映画館に通うようになり、本格的に映画を観るようになった。思い出の一本だ。