人生って、なんでこんなにも苦しいんだろう?
ダメ元で申し込んだ商取引きが、やはりダメだった。覚悟をしていたが、
心が折れる。
いつも、否定される。その繰り返しの人生。
「
ジャズ大名」を観た。じつにバカバカしい映画だ。しかし、そのバカバカしさが今の日本映画に欠けている部分であり、またこんな作品だからこそ魂の救済になる。
幕末の
駿河の小国に黒人奴隷が三人流れ着く。彼らは、
古谷一行演じる大名がジャズを教え、世の動乱をよそに藩をあげてセッションを行う。ただこれだけの話だが、とても楽しい。
見所は、男装の姫が城の長い廊下をそろばんを
スケートボードのように使って移動する場面と、同じく廊下を
財津一郎演じる家老が膝を落として摺り足で歩く場面の見事さ。
こんなバカバカしい映画を大の大人が真面目に作っている。一見の価値あり。