みゆき野球教室

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ジャイアンツ GIANT

恵まれた環境に生まれ育った人が、どうにもうらやましい。
私の友達でこんな人がいる。
裕福な家庭に生まれ、父母はとても素敵な人で、ハンサムでかっこいい男兄弟がいて、都内の超有名私立大学を卒業した後、東証一部上場の一流企業に就職し、その後、ボストンの音楽大学に留学したあと歌手になり、たくさんのCMソングを歌ったりCDを出して有名になり、今も世界を飛び回っている。
こんな人は、性格が悪い人が多いが、彼女はとても美人で性格も良く、彼女のことを悪く言う人はただの一人もいない。
天は二物を与えずというが、彼女の場合は二物どころかこの世のすべての富を得たような人だ。
一方、私はといえば、容姿にも恵まれず、性格も悪く、富も社会的地位もなく、才能もない。
神さまは本当に不公平だといつも思う。
 
マタイの法則というこのがある。マタイとは、聖書の「マタイによる福音書」を書いた人である。
そのマタイ伝にこうある。
おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は,持っているものまで取り上げられるであろう『マタイ伝』第13章12節
まあ、端的に言えば、富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなるというまったく救いのない話だ。これが2,000年も前に言われたということが驚きだ。
 
では、どうすればいいかと言われたら、私にはわからない。もしその解決方法を知っていたら、すでに貧困から抜け出しているはずだ。
 
日本では格差が拡大し、今後ますますこの状態が加速すると思う。富の再分配は必要だ。貧困が拡大すれば社会の治安が悪くなる。安全保障の観点からも貧困の撲滅は必要だ。
 
アメリカの現状に関しては知識がないので言及しないが、アメリカンドリームが失われて久しいということから推測すると、アメリカでもこの傾向は今後も続くことが予想される。アメリカは日本以上の格差社会ということもよく聞く。日本はアメリカの劣化コピーといわれるが、こんなところは真似して欲しくない。
 
かつてアメリカンドリームがあったとされた時、そんな時代の映画を今日は取りあげよう。
ジェームズ・ディーン主演の「ジャイアンツ」はまさにアメリカンドリームを体現した映画だろう。
テクサスの大牧場の貧しい雇われ牧童のジェット(ジェームズ・ディーン)は、遺言で農場の一部を相続する。その土地から石油が出て、彼は大富豪に登りつめる。
この作品の撮影終了後、ジェームズは事故で命を落とす。24歳のことだった。たった3本の主演作。もしかすると、この作品よりもジェームズの人生そのものがアメリカンドリームだったのかもしれない。