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未知との遭遇 Close Encounters of the Third Kind

子供の頃、UFOを見たことがある。まだUFOの存在を知らない小さな頃。大きくなり、あれはUFOだと思うようになった。


その後、テレビで「謎の円盤UFO」というイギリスのテレビ映画が放映された。これは1980年、すでに地球は宇宙人が到来し、それと戦うために組織された秘密組織の活躍を描いている。
裏番組は、「8時だョ!全員集合」でどちらの番組を見るか悩んだが、「謎の円盤UFO」を見ることの方が多かった。
この作品に出てくる宇宙人は、悪者という設定だ。この作品に限らず、ウルトラマンシリーズにしても、他の作品にしても宇宙人は一般的には悪者だ。
 
しかし、宇宙人は必ずしも悪者ではないという視点で作られたのが、「未知との遭遇」だ。
スティーブン・スピルバーグ監督のこの作品は、同時期に公開された「スター・ウォーズ」と対比して語られることが多い。「未知との遭遇」は深淵なメッセージを含んでいるが、「スター・ウォーズ」はそれがない、と。私はその説は間違っていると思う。どちらの作品も、メッセージに富み、また素晴らしい娯楽作品だと思う。
1970年代に作られたこの作品は、のちの映画に大きな影響を与えた。中でも特撮の技術には驚いた。それまでの特撮とは違い、まるで実写のような出来栄えだった。もちろん、今改めて観れば、作った感は否めないが、当時は大げさでなく腰を抜かした。
 
私は、スティーブン・スピルバーグの武勇伝に興味を持った。ユニバーサル・スタジオに潜り込み、空いている部屋をオフィスにして映画を撮り、それが認められてユニバーサルとの7年契約を勝ち取る。その後、テレビ映画の「激突!」で注目され本編(劇場公開用映画)に進出して「ジョーズ」の大ヒットで世界的な監督になる。
私も、本気で松竹大船撮影所に忍び込んで監督になりたいと思った。
 
音楽は、お馴染みジョン・ウイリアムズ。彼は、スピルバーグやルーカスの大作には欠かせない音楽家だが、私はジャズ・ピアニストとしての彼が好きだ。
 
さて、私が幼い頃に見たのは、本当にUFOだったのだろうか? いつか、もう一度UFOと遭遇したい。きっと宇宙人と友達になれると思っている。