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みゆき野球教室

ダメ人間の由佳さんが毎日0時に更新しています

白い滑走路

今日は田宮二郎について書こうと思う。
私は子供の頃からこの2枚目俳優が大好きだった。きっかけはクイズ番組。都会的で洗練されたダンディといった印象だった。
清酒大関のCFにも出ていた。着物を着て、番傘をさし雨の中を歩く。カッコよかった。そのCFは「悪名」の再現であることはだいぶ後になって知る。
 

 
その田宮が「白い滑走路」に出演するというので、楽しみにしていた。しかし、第一回を見逃した。その後、再放送で何度も見たが、その際も第一回だけは見ていない。
 
オープニングの「Flap two zero(フラップを20度まで下げよ)」、「Gear down(降着装置を下げよ)」というコールがとてもカッコよかった。
 
物語は純粋な航空ドラマではなく、大人の男と女のドラマだったので、少しがっかりしたが、大人になってからは楽しめた。
このドラマは日本航空の全面協力で撮影され、実際のジャンボジェットやそのコックピットなどが出てくる。また、日航の社員もエキストラとして多数出演している。
スチュワーデス役でまだ若い頃の松坂慶子が出ていて、とてもかわいらしい。
 
田宮二郎はもともと大映で大スターになり、多くの作品で主役を務め、私も「悪名」シリーズや「犬」シリーズなどを観た。
そんな彼が会社と揉めて、映画界を追放される。当時は五社協定があり、大映を辞めたからといって、松竹や東宝には移籍できなかった。そのため、テレビジョンに活躍の場を求め、さらに人気は爆発する。
 
しかし、彼はうつ病を患い、併せてM資金と呼ばれる詐欺の被害にあい多額の債務を背負い、43歳の若さで猟銃自殺した。そのニュースを聞いた際、私は身体から力が抜けるのを感じた。
 
田宮二郎という不世出の俳優が世を去って40年近くになる。しかし、フィルムやVTRのテープには彼の端正なマスクとどこか憂いを帯びている笑顔がはっきり残っている。そして田宮二郎が生きた時代をいつまでも記憶に留めている。
 

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