みゆき野球教室

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遠すぎた橋 A Bridge Too Far

映画ファンになった中学2年の頃。映画も好きだが、映画音楽も大好きだったことは以前書いたとおり。「ロッキー」のLPレコードが欲しかった。その後、お金を工面してレコードは買ったが、たまにしか帰ってこない父親が、どこで聞いたのかは知らないが、「ロッキー」のレコードを買って帰宅した。しかし、残念なことにそれはオリジナルサウンドトラック盤ではなく、編曲したものだった。
そこで父と二人でレコード屋へ行き、そのレコードを返品して新しいレコードを買ってもらった。それが、「遠すぎた橋」のオリジナルサウンドトラック盤だ。
 
遠すぎた橋」は、1977年に公開された戦争映画で、当時のオールスターが総出演していた。また、製作費も当時のレートで90億円の巨費が投じられた。
この作品は、史実に基づく。マーケット・ガーデン作戦という戦闘を描いた。当時のことだから、CGはなく、すべて実写で撮影された。空挺団がパラシュートで降下するシーンは、圧巻だった。また、爆破シーンも大量の火薬を使い、迫力があった。
 
すでにどんなストーリーかは忘れた。というより、公開された時も背景を予習していなかったので、ストーリーが頭に入って来なかった。それでも、私はこの映画を観て良かったと思っている。
まず、音楽がいい。サントラ盤を買ってもらったことにより、繰り返して聴いた。
そしてもうひとつ、これはロバート・レッドフォードのセリフだったと思うが、こんなセリフが心に刺さった。
「上の者が戦争ゴッコをしたいという。そうすると、下にいる兵士たちが死ぬ」といったものだ。
 
戦争を起こそうとする者や命令する者は安全な所にいて、最前線で戦う兵士たちは常に死と隣り合わせだ。自称先進国の某国も、三代目のおぼっちゃま総理が戦争をやりたがっている。彼は決して戦場には行かない。そして、死ぬのは、あるいは殺すのは私たちの息子や若者たちだ。
もし、どうしても戦争がしたければ、自ら最前線で指揮をとって欲しい。おぼっちゃま総理は、何かと言えば「私が最高責任者だ」と言っているのだから。