みゆき野球教室

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イースター・パレード Easter Parade

精密なスイス時計のようなステップを踏むフレッド・アステアのダンス。
4歳の頃からダンスの特訓を受け、17歳でブロードウェイに進出して成功し、映画界に入った。
彼のダンスは、シロートの私が見ても美しい。それに、アステア自身がエレガントだ。彼が休日にステテコ姿で涼をとっている姿は想像できない。
 
彼は愛妻家だった。しかし、美しい妻を46歳で失い、撮影中だった「足ながおじさん」を降板するほど落ち込んだ。結局、周りの励ましを得て、出演を果たしたが、その後も晩年までひとりで過ごした。
1980年になり、彼は騎手のロビンと再婚をする。歳の離れた夫婦で周りは大反対したが、彼はロビンと幸せな生活を送り、1987年、88歳でこの世を去る。
 
アステアのライバルであり、大親友のジーン・ケリー。私はアステアのタップダンスよりも、ジーン・ケリーのそれが好きだ。彼のタップは人を幸せにする力がある。
そのジーン・ケリーが主演で準備が進められていた「イースター・パレード」は、彼が怪我をしたためにアステアに役が回ってきた。
 
イースター・パレード」は、名匠ヴィンセント・ミネリ監督の当時の妻であるジュディ・ガーランドがアステアの相手役として出演している。
アステアは、この作品ではブロードウェイのトップダンサーの役で出演している。この役はジーン・ケリーでなく、フレッド・アステアで正解だったと思う。
 
イースターを翌日に控えた土曜日、アステア演じるダンサーは、パートナーに去られたことの腹いせに、酒場の踊り子を一流のダンサーにしてみせると言った。そして、才能のない踊り子を名ダンサーに変える特訓を始めた。
 
最近は日本でもイースターを祝おうという空気になっていた。しかし、クリスマスやハロウィンと同じように、意味もなく騒ぐ日になって欲しくない。クリスマスとイースターは、私達クリスチャンにとっては、大切な聖なる日なのだ。