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虹をつかむ男

昔は土曜日の夜はどの映画館もオールナイト興行をやっていたが、最近では少なくなった。終電に乗り遅れた時に便利だったが、今ではネットカフェなどもあり、採算が取りにくくなった。
一般作品のオールナイト興行の他に、例えばフィルムマラソンといったような企画のオールナイトも数が減った。一夜に、同じようなテーマの作品をまとめて観られるフィルムマラソンは子供の頃からの憧れだったが、結局一度も参加することなく大人になった。
 
私が映画館に行かなくなったのは、二つの理由がある。まず、映画と距離を置きたかったから。監督を目指して映画界に入ったが、病気と才能がないことから夢を諦めた。その後、テレビを含めて一切映画を観なくなった。数年前、映画と和解してこれは解消した。
もう一つの理由は、映画の観客のマナーが悪いから。今では全席指定の入れ替え制が当たり前になったが、それ以前は途中から入ってくる客が多かった。また、大声で喋ったり、菓子の袋を開ける音、前の椅子に足を投げ出す客、喫煙する客も多かった。これらは最近はかなり少なくなってマナーは劇的に改善した。
 
映画は金を払って観る。ただで見られるテレビジョンとは違う。金を払っても映画館に入ると何分もテレビジョンと同じCMを見せられることがある。おまけに映画泥棒の映像で客は潜在的犯罪者とされる。映画館で売っている飲食物は高い。これも観客には不評だ。最近は一流館ではCMは減ったが、映画泥棒の映像は無くならない。飲食物は高いが質は良くなった。
 
「虹をつかむ男」は、四国の映画館の物語で、渥美清の追悼のために製作された。
映画と映画館への愛が溢れた作品で、第1作目はとても良かった。映画と映画館を愛する常連客がいて、彼らが集まると自然と映画談義になる。
主演は西田敏行で、マドンナ役の田中裕子がとてもかわいかったのを覚えている。
 
今はシネマコンプレックス全盛期で、昔ながらの映画館は少なくなった。昨日、新宿に行くと、去年の今頃に心が苦しい中無理をして出掛けた映画館がなくなっていた。とても寂しく感じた。
シネコンは便利だし施設もいいが、昔ながらの映画館も存続してほしい。言うのは簡単だ。お金を払ってそれらの映画館に通うことが、唯一の応援になると思うので、私もそうしようと思う。
 

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