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みゆき野球教室

ダメ人間の由佳さんが毎日0時に更新しています

おさな妻

訃報が続いた。
原節子と川崎敬三が亡くなった。
昭和がまた遠くなる。
 
原は全盛期に引退して、以後50年間公の場所には出ていない。唯一、小津安二郎の葬儀を除いて。
川崎は、人気絶頂の「アフタヌーンショー」がやらせ問題が発覚した後、責任を取って番組を降板した。
自らの地位にしがみついて責任を取らない人ばかりのニッポンだが、川崎の行動は潔かった。
 
原節子のことを考えて、ふと原悦子という女優を思い出した。
彼女は、いわゆるポルノ女優だ。しかし、一時代を築いた。ファンには、若い男性が多かったが、女性もまた多かった。
彼女が主演したにっかつの一般映画、「おさな妻」は劇場にたくさんの女性が詰めかけた。
職業に貴賎はない。ポルノ女優でも立派な職業だ。色眼鏡で見る人の方がいかがわしい。
今では少なくなったが、映画界への入り口にポルノ映画を選ぶ人がいる。前に書いたように、監督やスタッフを目指す若者も映画製作を学ぶためにロマンポルノの現場で研鑽を積んだ。俳優陣も美保純や今回の原悦子などのように、ポルノ映画出身の人も少なからずいる。ハリウッドでも、同じだ。有名な例は、シルベスター・スタローンもポルノ映画に出演して糊口をしのいだ。
 
劇場で公開されるポルノ映画は多くの制約の中で映画としてのクオリティが求められる。その点では、アダルトビデオとは一線を画する。そこには多くの工夫と努力が必要だ。つまり、人が育つ。
しかし、セックス映像が自宅で簡単に見られるようになり、ポルノ映画舘は入場者が減少している。このままだと、映画界に入る幾つかある道の一つが失われてしまう。少しでも残って欲しいと願っている。
 
 
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