ローマ法王の休日 Habemus Papam
子供の頃、小学館の学年雑誌の付録で付いていた幻灯機が好きだった。また、おもちゃの8ミリ映写機も欲しくて親にねだったが買ってもらえなかった。あの頃から暗闇で繰り広げられる光と影の魔法に夢中だった。映画ファンになるのは当然のことだった。
最近は映画館には行かなくなった。マナーの悪い観客が多いからだ。液晶画面で観る映画は私だけのもの。誰にも遠慮はいらない。
私の街には映画館がある。いい映画がいつもかかっている。でも、ここにも行かなくなった。この映画館の行いに傷ついたからだ。本当に広い社会を狭くしか生きられない人間だ。
次に引っ越すときも、映画館がある街がいい。その時には常連客になりたい。
やっと週末になった。飛び石連休だ。素直にうれしい。
今週は体調不良で2日ほど午後休にしたが、なんとか体調は回復した。
休日はのんびり過ごそうと思っている。
ローマ教皇はとても多忙だ。私が会ったことがあるヨハネ・パウロ2世は空飛ぶ教皇と言われた人。世界中を飛び回り福音を伝えた。彼は言語能力がとても発達していて、数カ国語が話せる。私が会った時も、日本語で講演の一部を行った。
「ローマ法王の休日」は、教皇が亡くなったあとのコンクラーヴェで新教皇が選ばれるところから始まる。新教皇はスピーチの直前に「自分はムリだ」と言ってバチカンを抜け出し、ローマの街を彷徨う。そして彼が選んだ道は意外なものだった。
この映画を通して、バチカンの風景やカトリックの仕組みなどに初めて接した。それは新鮮だった。私はカトリック教徒だが、今までそれらを知らないでいた。いつかはバチカンに行きたいと思っているので、いい予習になった。