みゆき野球教室

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男と女 Un homme et une femme

今一番行きたい国は、フランス。恋の都。きっとバラ色の国だろう。

フランス、その中でもパリは憧れ。おしゃれなパリジェンヌが街を闊歩するという貧相なイメージしか湧かないが、私も目一杯のおしゃれをして楽しみたい。
 
パリは、夏の終わりから秋にかけて、あるいは秋が深まったころが旅のベストシーズンのように思える。もし、夏にフランスに行くなら、やはりドービルだろう。
フランスの避暑地。私にとっては、夏に開催される競馬場があるリゾート地としての印象が強い。このドービル競馬場では、フランスのマイル(1,600m)の最高峰競走として知られるジャック・ル・マロワ賞(G1)が行われる。
 
iPhoneに入れる音楽の編集を行いっているが、今日は映画音楽のプレイリストを作った。編集を終えてリストを見返すと、かなり偏りがある。つまり、映画を浴びるように観た若い頃の作品か、それ以前のクラシックと言われる作品の音楽ばかりで、最近の曲はほとんど入っていない。
映画音楽の作曲家では、ヘンリー・マンシーニジョン・バリーフランシス・レイなどが好きだ。なかでも、フランシス・レイの曲は甘美で切なくて、若い頃から繰り返して聴いた。
 
「男と女」を観たのも、映画を浴びるように観ていた頃だ。それ以降も何度か観たが、実はこの映画の本当の面白さはまだわかっていない。もっと人生経験を積むことによって理解できると期待している。ただ、この映画の粋なところは大好きだ。それはとても心地よい。そしてこの映画の舞台がドービルであることが、とてもうれしい。
 
この映画を監督したクロード・ルルーシュは当時無名で短編映画を撮っていた。これから書くことは、以前聞いた話で真偽はわからない。ある日、「男と女」の構想を思いついたが、資金を出してくれる映画会社が現れなかった。彼は自ら資金をかき集め、「男と女」を撮り、それをリュックに入れて映画会社に売り込んだら莫大なお金で売れ、カンヌでも賞を取った。これがきっかけで、彼は世界的な映画監督として活躍することになる。音楽を書いたフランシス・レイもまた、この作品が出世作だ。
私はどうやら、こんなサクセスストーリーが好きなようだ。
 
ところでこの映画は「男と女」だが、実際はこの二分法では人間の性は分けられないという説を私は支持する。今は、LGBTという言葉もようやく市民権を得てきたが、男と女の間には無限の性のあり方があると思う。これはまた別の機会で書ければと思っている。