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3人のエンジェル To Wong Foo, Thanks for Everything! Julie Newmar

最近はLGBTに対しての認知も理解も少しではあるが深まったように感じる。少し前までは、差別されていたし、治療の対象であったり、国によっては死刑になることもあったし、今でも改善されていないところもある。
 
私も綺麗なおねいさんが好きなので、LGBTの一員だ。
 
アメリカでは6月はプライド月間で各地でパレードなどが行われる。今週末は、その中でも最大規模のサンフランシスコのプライドパレードが行われる。
私は若い時に、このパレードを見学した。この日程に合わせて渡航したわけではなく、たまたまというか運良くこのパレードを見ることができた。
当日は、マーケット・ストリートという一番の大通りに様々な人々が集まり、パレードを見物した。男同士のカップルや女同士のカップルも手をつなぎ、キスをしながら楽しそうに見物していた。彼らの着ている服は、性器だけを隠す刺激の強いものだった。女性たちはトップレスで乳首だけを隠したものだった。最初はビックリしたが、すぐに慣れた。
パレードで行進している人もいる、政治家、警察官、消防官、世界的企業の経営者などもいて、みんな自分のセクシャリティに誇りを持っているようだった。
 
日本でもプライドパレードなどが行われるようになったが、一部の当事者は、過激な衣装の参加者に苦言を呈している。しかし、綺麗な人からそうでない人まで含めてLGBTだ。排除するのではなく、みんなで手を取り合って差別を解消して、住み良い世の中を作りたいものだ。
 
「3人のエンジェル」は、アメリカの3人のドラッグ・クイーンがニューヨークからハリウッドまで旅をするロードムービーだ。途中で対立があり、差別があり、涙もあるが無事にハリウッドにたどり着けるのだろうか?
 
この作品は「プリシラ」のアメリカでのリメイク版とされている。作品の質は「プリシラ」には及ばないが、私は本作の方が好きだ。
主演は「ゴースト/ニューヨークの幻」のパトリック・スウェイジ。彼はこの作品の数年後、57歳の若さで亡くなっている。
 
 ここで出てくるドラッグ・クイーンとは、女装のゲイということになる。ゲイなので性自認は男性で、恋愛対象は男性ということになる。もちろん、すべてこのように区分けできるわけではなく、ドラッグ・クイーンの中にも性自認が女性という例もあるだろうし、恋愛対象も女性ということもありうる。つまり、性というものは単純ではなくいろいろな種類が無数にあるということ。これは素晴らしいことだ。
 
ちなみに、同性愛は不自然で、種の保存の本能に反しているという人がいる。しかし「自然」の中には同性同士で性行動をとる動物、「性転換」を行う動物、「両性具有」の動植物、同性同士で子どもを育てる動物もいる。オス、メスのつがいで子育て、だけが自然ではない。自然は多様性に満ちている。つまり、そのように言う人は自ら「バカです」と自己紹介しているようなものだ。