みゆき野球教室

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モヒカン故郷に帰る

人生はやり直すことができるのか?
これは私の30年来のテーマだ。
映画や文学も、このテーマのものを探してしまう。
結論から言えば、運が良いと人生は何度でもやり直せるが、運が悪いと1回の挫折でジエンドとなる。
私は、過去に何度もやり直しを試み、浮上しかけたこともあるが、結局は沈んでしまう。
特に、この1年は新しい人生を手に入れ、かなりがんばったが、ダメだった。
幸い、大底は打って回復途上ではあるが、海面から顔を出すまでには至らないだろう。
 
この地獄のような日々で色々と考えた。
例えば、普通に努力をすれば幸せに暮らせる土地へ引っ越すこと。
東京は好きだし、東京の生活は便利だ。しかし、生きることはこの土地ではかなり辛い。目一杯努力をしても、幸せに暮らせるには足りない。
では、どこに行こうか? 本来なら、サンフランシスコかバンコクに住みたいが、資金とビザの関係、そして病気との兼ね合いでそれはできない。国内なら、温暖な気候の土地が良い。
瀬戸内海の島はどうだろうと思って調べたら、住宅が高い。アパートが少ないためだ。また、仕事がほとんどない。
では、どこが良いか? 候補は、岡山、香川、広島に絞られた。このうち、広島は過去に住んだ経験がある。ただ、私は広島弁と広島の人の気質が苦手だ。
岡山は、観光で行ったこともないので、面白いかもしれない。香川は美味しいうどんが食べられそうでいいかもしれない。
でも、多分この中から選ぶと、やはり広島になるだろう。住宅が安く、そこそこ仕事もある。
移住には、資金の問題もあり、すぐには実行できない。そして、都落ちのコンプレックスを感じながら生きるような予感もする。
どうしたものか?
 
瀬戸内の島が舞台の映画がある。
広島県のある島へ、モヒカンがトレードマークの若者が結婚の報告に帰省する。しかし、年老いた父親が癌になっていることがわかる。
この映画は、美しく穏やかな島の生活が描かれるが、大いに魅力的だ。
 
広島の悪口を幾つか書いて、広島の人は気を悪くされたかもしれない。申し訳ない。
ただ、広島は映画の環境にかけては、東京に匹敵するくらい恵まれているし、充実している。広島の人は、それを誇っていいと思う。