みゆき野球教室

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シティ・スリッカーズ City Slickers

映画ファンをやめた後は、ほとんど映画を観なかった。
しかし、1991年だけは映画をよく観に行った。この年はサンフランシスコにいたので、安い料金でたくさん観た。
帰国が迫った頃、「シティ・スリッカーズ」を観た。ジャパンタウンにあるカブキ8という大きな映画館だった。
 
金曜日の夜だったと思う。行列に並んでチケットを買う。10ドルしなかったと思う。チケットを買った後は、入場のための行列に並ぶ。そしていよいよ劇場へ。
 
ニューヨークに住む38歳の男3人。彼らは日々の生活に忙殺され、輝きを失っていた。
あるとき彼らは、カウボーイ体験の旅に出る。馬に乗るのは初めてで、最初は勝手がわからない。
しかし、全行程を終えたとき、彼らは再び輝きを取り戻すという話だ。
 
馬が好きな私は、こんな旅がしたいと思いながら映画を観た。そして、観終わった時、私も自信のようなものを身につけて映画館を出た。
 
ジャパンタウンがある一帯は、治安が悪い。それでも、24時間営業の巨大スーパーで買い物をして、38番系統のバスに乗ってダウンタウンのアパートに戻ってきた。そして、同じアパートに住む友達を訪ねて映画の興奮を話したことをよく覚えている。
 
帰国後、紆余曲折があった。私の人生は180度変わった。そして、再び映画ファンになった。
あの年のサンフランシスコでの生活がなければ、今の私はいない。
 
私の人生の夏は終わった。でも、まだ人生の春や夏を生きている人は、ぜひ海外での生活を体験してほしい。