みゆき野球教室

ダメ人間の由佳さんが毎日0時に更新しています

cfガール

仏教の寺が経営する幼稚園に通った。
最初の日、迎えのバスが来た時に、母と別れるのが嫌で大泣きをした。
次の日からは普通に通園していたと思う。
 
この幼稚園では、機会があると画用紙に将来の夢を描いて、みんなの前で発表するという行事があった。
私が最初に描いたのは、バスの絵だった。私はバスの車掌になりたかった。それは乗客からお金がもらえるから。でも、それが会社の収入になることを知らなかった。その次に何になりたかったのかは覚えていない。
 
男の子たちは、博士になりたいという子が多かった。当時の子供が想像する博士は、白衣を着て、試験管を持って実験する博士で、決して社会科学の博士ではない。
 
あれから50年近い月日が経つが、みんなは夢を叶えたのだろうか? 私は紆余曲折があり、結局21歳の時に映画監督になることを決めて映画界に入った。入ったものの、夢破れ、病気になり、転落し、復活して今に至る。
 
私の友人で、広告の世界で活躍する夢を持っていた人がいる。彼は、宣伝会議のコピーライター養成講座に通い、デザイナー見習いとしてキャリアをスタートさせた。その後、コピーライターに転じていい仕事をしているらしい。夢を叶えたひとりだ。
 
喜多嶋隆という作家がいる。彼は、CFディレクターやコピーライターを経て作家になった。
彼が書くCFギャングシリーズは、15秒のCFに命を賭けるCFディレクターが主人公の痛快な話だ。
そのシリーズ中、第一弾の「CF愚連隊」は日本テレビがテレビ映画化した。第二弾の「CFガール」は、橋本以蔵監督で劇場用映画として作られた。
 
主人公のCFディレクターは世良公則が演じた。
しかし、この映画は大変な駄作だ。
喜多嶋隆の小説は、どの作品も映像的に書かれている。そのため、映像化の機会が多いが、「CF愚連隊」以外はことごとく失敗している。彼の描く独特の世界観は、映像では表現できない。
 
私の夢。
とりあえず、茶トラのチャーニング・チャーニャと一緒に幸せに暮らすことだろうか。それが出来れば、及第点はもらえるだろうか。
 

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