みゆき野球教室

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世界から猫が消えたなら

今年は映画館で50本の映画を観ると目標を立てたが、今のところまだ8本しか観ていない。
映画という趣味を取り戻し、とてもうれしい。一時期は全く映画を観ない年もあった。
日本の映画は高い。1,800円はやはり高い。1,000円均一ならもっと映画館に行く人も増えると思う。
それでも、考えてみると、映画は安上がりの趣味と言える。一流のスタッフ、大スターが作った作品が観られる。映画を通して世界中の一流に触れることができる。そこから派生して、本を読んだり、芝居を見に行ったり、美術館に行ったり、何か新しいことを始めたりということが可能だ。
そして、色々な知識や学問、経験があることで映画をより深く楽しむことができる。
つまり、映画とは人生を豊かにしてくれるものだ。
私は映画ファンになって良かった。そして、もう一度映画の世界に戻ってこれて良かった。
 
「世界から猫が消えたなら」を観た。
この映画は不思議な世界観を持った作品だ。
舞台は冬の函館。灰色の世界で物語が進行する。途中で舞台はアルゼンチンに移る。函館とは対照的な太陽の輝く陽気な国。
内容については省くが、この作品で私が好きなところは、主人公の親友の「ツタヤ」の存在。彼は熱心な映画マニアで、主人公に映画を熱く説く。そして、毎日観るべき映画のDVDを渡す。ツタヤの映画愛に、強く感動した。
ツタヤを演じているのは、濱田岳。彼は圧倒的な存在感で物語を引っ張る。この映画彼をキャスティングしなければ、失敗していただろう。
濱田岳は今、NHK総合テレビジョンで放映中の「トットてれび」で伊集院ディレクターを好演している。
 
長年生きて、ようやく自分にとって大切なものがわかった。それは、映画と猫だ。
これを失わないで、余生を生きようと思う。