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みゆき野球教室

ダメ人間の由佳さんが毎日0時に更新しています

海峡

公共工事に携わる人たちが不憫である。住民からは税金で必要のない工事を予算消化のために行っていると思われている。
そんな人たちも、一度工事を見学すると考えが変わるだろう。例えば、水道管の交換は取り出した古い水道管を見れば言葉を失う。
言うまでもないが、無駄な工事なんてない。住民からは年中同じところを「掘り返して」埋めているように見えるが、年間計画に従って行っている。また、年末や年度末は主要な道路では緊急工事以外は出来ない。さらにその工事も予算消化のためではない。
 
税金を使って行われる工事は、水道、下水道、道路補修だ。電気、ガス、電話は東京電力などの事業者が行う。
先日、バスに乗っていたら、新築住宅にケーブルテレビを敷設する工事が行われていた。それを見て、年配のご婦人が年度末だから工事が多いのよね、税金の無駄遣いだわ、と隣のご婦人に話しかけていた。
このように、工事業者は常にバッシングの対象となった。そして、公共工事も無駄という烙印が押され、多くの土木建設業者が廃業した。
しかし、このために災害が起こっても、それに対応できる業者がいなくなった。無知から来るバッシングで誰が得をしたかといえば、誰も得をしていない。自らの首を絞めただけだ。
 
森谷司郎監督、高倉健主演の「海峡」は、黒部ダム建設とともに世紀の難工事と言われた青函トンネル開通に情熱を傾ける国鉄マンを描いた名作だ。
私はこの作品の原作を書いた岩川隆が仕事場を置いていた街に住んでいたので、見かけたことがある。
岩川は競馬ファンとしても知られ、競馬のエッセイを熱心に読んだ記憶がある。
 
青函トンネルには今や新幹線が通るようになった。この難工事を成し遂げた国鉄マンと建設会社の社員、職人の執念と努力に頭が下がる。
いつかは北海道新幹線に乗って、この海峡を通りたい。
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