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戦場にかける橋 The Bridge on The River Kwai

土曜日は、TOHOシネマズ新宿で映画を観た。この日は気温も上がり、何もしなくても汗ばむ陽気だった。しかし、劇場内は冷房をケチって、とても暑かった。電車に乗っても暑く、気分が悪くなりそうだった。3.11以来、節電のため、どこでも冷房の使用を控えるようになったが、適切に使ってほしい。
 
去年の夏はバンコクに3週間滞在した。年中暑い国なので、冷房は必須だ。電車の中もデパートも良く冷房が効いていて気持ちが良かった。
 
バンコクは映画が安い。私も何か観に行こうと思ったが、残念ながら叶わなかった。体調がすぐれなかったからだ。聞くところによると、バンコクでは上映前に国歌が流れ、観客は立ってその曲を聞くそうだ。外国人であっても、座ったままだと不敬罪で捕まると聞いた。
 
映画館以外でも、朝と夕方、街中に国歌が鳴り響き、市民はみんな直立不動が求められる。私は一度だけレストランで食事中に国歌が流れたので、起立した。
 
「戦場にかける橋」は、タイとビルマの国境近くにある日本軍の捕虜収容所を舞台とした作品だ。
早川雪洲演じる斎藤大佐のもとに、イギリス軍兵士達が送り込まれた。そこではすでにアメリカ軍の捕虜が過酷な労働に従事していた。人を人とも思わない鬼畜の日本軍の扱いに、捕虜たちは脱走を試みたり、サボタージュを試みる。しかし、鉄橋建設という仕事に喜びを見出す。日本軍と捕虜たちとの対立と、人間の誇り、戦争の悲惨さを描いた名作だ。
 
近いうちに、この美しい国でも君が代が流れ、アベ将軍様の肖像画に向かって直立不動になることを求められるかもしれない。それまでに死にたいものだ。