エム・バタフライ M.Butterfly

豆腐という食べ物をあまり食べない。麻婆豆腐は好きだが、冷奴や湯豆腐の何が美味しいのか、理解できない。大人になったらわかるかと思ったが、未だにわからないということは、死ぬまでわからないだろう。

 

豆腐に限らず、日本料理な繊細な味は私のビンボー舌には荷が重すぎる。一番好きなのは、洋食。メンチカツやオムライスといった日本では広まった洋食が好きだ。次に、中華料理。タイ料理は3週間毎日食べる機会があったが、好きにはなれなかった。

 

中華料理は世界中のどの都市へ行っても食べられるのがいい。海外旅行で日本食がないと困るという人が多いが、私は中華料理さえあれば困らない。そして、中華料理は大きなハズレがないのがいい。

 

中国の歴史は三千年とも四千年とも言われる。かつて日本人が文化や文明を求めて海を渡り、多くのものを取り入れた。私は残念ながら中国には行ったことがない。いつかは広大な大陸をこの目で見てみたい。

 

「エム・バタフライ」は、中国製作の映画ではないが、中国を舞台にしている。

この作品でジョン・ローンは京劇の女形を演じたが、とても美しかった。

 

日本でも歌舞伎や大衆演劇では女形という文化が残っている。かつては映画にも女形がいたそうだ。女性を出演させると風紀が乱れるというのがその理由らしい。

 

実際の京劇を見る機会はあまりないが、映画を通してこのような文化に触れることができるのも映画のいいところだ。