永遠の0
永井荷風が亡くなった時、多額の現金を残していたそうだ。彼は自由のために金を残した。
自由とは、やりたいことをやる自由と、やりたくないことをやらない自由がある。
佐藤浩市は、テレビジョンの右傾化・萎縮に危機感を覚え「ナショナリズムに訴えかけるようなドラマしか、もう残された道はないんだろうか」とインタビューで答えている。彼の父、三國連太郎は、戦争や差別を憎み、権力を批判した人物だったが、息子にも引き継がれていた。
安倍様の美しい日本では、これからますます自由な表現が出来なくなり、戦時中と同じような息苦しい時代となるだろう。そんな中、安倍様のご機嫌をとるために作品や番組を作ることが要求され、多くの制作者や俳優が生活のためにそれに参加するだろう。
また、自ら進んでそのような作品に参加する制作者や作家、俳優も多く出てくるだろう。
「永遠の0」は、現代に作られた戦争や特攻を賛美した作品の最右翼だろう。一見の価値もない。
しかし、右側に思想が傾いたセンセイ方には、愛国心を鼓舞してくれる名作だそうだ。
価値のない作品は予告編を載せるのも躊躇われる。代わりに、平和の象徴であるネコの写真を載せておきたい。我が家の長男だ。