みゆき野球教室

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グッバイガール The Goodbye Girl

私は言葉が好きだ。だから、言葉を大切にしたい。なるべく綺麗な言葉を使い、汚い言葉を使わないように心掛けている。
 
残念なことに、日本語はそれほど美しい言葉ではない。もちろん、美しい言葉もあるが、それ以上に汚い言葉が多い。音としても、漢字の形も。
 
このことを英語話者の友人に言うと、英語も汚い言葉が多いと言う。まあ、人間という存在が汚いので、それを表す言葉が世界中にあるということだろう。
 
「保育園落ちた。日本死ね」というブログが話題になっている。これは汚い言葉に聞こえるが、心からの怒りを表現した言葉だと思う。これを批判する与党の議員センセイの野次はどうなんだろう? 私にはもっと汚く醜い言葉のように感じる。特に、首相の不規則発言は美しくもなく、一国の宰相として知性の欠片も感じられない。
 
美しい言葉を使えば、それでいいのかと言えば、否と答える。首相が原稿付きのスピーチを行う際には、スピーチライターが美しい言葉で書く。おまけに、簡単な漢字にも全てルビが振ってある。首相がこれを読んでも寒々しい気持ちにしかならない。
 
首相の軽い言葉に対して、天皇 明仁の言葉は抑制は効いているが心に届く。彼は制度上政治的な発言は出来ないが、注意深く聞くと、政権を痛烈に批判しているように聞こえる。
 
映画で言葉というと、セリフだ。きれいなセリフ、汚いセリフ、粋なセリフ、気の利いたセリフなどがあり、楽しめる。ただ、説明セリフは映画を台無しにする。やはり、映画の言語は映像であるから、映像で語り、セリフで補うくらいがいい。
 
言葉の魔術師 ニール・サイモン脚本の「グッバイガール」は、売れない俳優とダンサー、そして彼女の幼い娘が主人公の映画で粋なセリフでドラマが展開される。特に、娘の大人顔負けのセリフが面白い。
 
この映画を観たのは中学3年の時だ。まだ子供には難しかったが、十分に楽しむことができた。
デヴィッド・ゲイツの主題歌は、今でも繰り返して聴いている。