みゆき野球教室

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ウルフ・オブ・ウォールストリート The Wolf of Wall Street

高校の同級生のニシヤマくんは、優しい少年だった。音楽が好きで、ベースを弾いていた。
彼が引っ越した先には、アイススケートのリンクがあった。彼はそこでアルバイトをすることになる。
やがて、仕事を通してアイスホッケーに興味を持った。彼は両親にやらせてくれと嘆願したが、叶えられなかった。スケートは金がかかる。アイスホッケーもフィギュアスケートほどではないが、金がかかる。金がないために、彼はやっと見つけた熱中できるものを失った。彼はグレた。
 
ニシヤマくんはスポーツ万能だったので、きっとアイスホッケーをやっていたら目が出ただろう。それを断ち切られた思いは察して余りある。彼はアルバイトをして買ったスケート靴を二度と履かなかった。そして、校内の不良グループに加わり、卒業後は暴力団との交際も噂になった。
 
金で幸せは買えないという人がいるが、その人は金が無いために不幸になったことがない人だ。人の精神安定のため、最も有効な薬は金だ。
喜劇王チャップリンの母ハンナは金が無いために発狂した。金が無いために自ら命を絶った人も多い。
 
今の社会は生まれながらに金持ちで無いと、その後も金持ちにはなりにくい。以前は、一代で億万長者になった人もいたが、今は少ない。日本でもアメリカでも。
それでも、金持ちになるためには、人がやらないことをやる必要がある。人を騙すか、法を犯すか、頭を使うか。
 
「ウルフ・オブ・ウォールストリー」は、レオナルド・ディカプリオ主演の作品。2日続けてディカプリオの作品を取り上げる。
無一文から才覚だけで株式仲買人として成功する破天荒な男の物語。彼はボロ株を得るために、電話をかけまくる。
 
私も電話セールスの経験があるが、あれは心を病む仕事だ。私には向かない仕事だった。
電話セールスはとても迷惑だ。一般家庭相手でも企業相手でも、電話セールスは一切禁止して欲しい。