みゆき野球教室

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ボブと言う名のストリートキャット A Street Cat Named Bob

大きな事件や事故でその後の人生が変わることがある。
アメリカ人にとっては、9.11がそうだろうし、日本人にとっては3.11だろう。
3.11の直後、日本はひとつになろうとした。しかし、それは一瞬のブームであり、震災以前より日本人の心は荒れてしまった気がする。
 
社会のルールや制度は人に優しくない。それでも、人と人との間には優しい気持ちや助け合う精神が流れている。そう信じるし、信じたい。
私はいつも優しくされてばかりで、隣人に優しくすることができない。でも、ちょっと勇気を出して見ようと思う。
 
ビッグイシューという雑誌がある。これは、路上生活者になった人たちの自立再生のため販売されている。路上生活者が自ら街角に立ち、1冊350円の雑誌を売る。この売上から180円が販売員の収入になる。この仕事を続けて、路上の生活から脱出した人は多い。
誌面も硬派なもので、読み応えがある。
私はブログを書くポリシーとして、物は売らない、宗教の勧誘はしないということを守ってきたが、読者の皆さまには、これだけはお許しいただきたい。もし、街角に立つ路上生活者の販売員を見かけたら、勇気を出してこの雑誌を買ってほしい。決して怪しい雑誌ではないことは保証する。毎月、1日と15日の月2回の発売だ。1日に2冊売れると、牛丼を一杯食べられる。七重の腰を八重に折りお願いする。
 
 
さて、今回取り上げる映画は、まだ完成していない作品だ。
タイトルは「ボブと言う名のストリートキャット」という。
 
ミュージシャンを目指していた若者が夢破れ、ヘロイン中毒になる。家も失い、路上での生活が彼を待っていた。失意のどん底で暮らす彼は、ひとりの野良ネコ出会う。ネコは大怪我をしていた。その日の暮らしもギリギリだったが、彼はネコのために全財産を叩き、ネコを病院に連れて行く。
 
彼の看病の甲斐あって、ネコは回復した。しかし、ホームレスの彼にはネコを飼うゆとりは無い。ネコを放したが、翌日には彼の元に戻ってくる。
彼はネコと共に生きることを決め、ボブという名を与える。
 
彼は立ち直るため、街角でビッグイシューを売り、生活をする。やがて、ふたりの生き方に多くの人が関心を示すようになる。そして、ふたりに奇跡が起こる。
 
この話を読んで、私ももう一度がんばってみようと思った。