みゆき野球教室

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グランド・ホテル Grand Hotel

私は頭がいいし、優しい上に、美人である。私って、素晴らしい。
 
誰も褒めてくれないので、自画自賛してみた。
このように、自画自賛するということは、誰からも評価されていないということだ。
しかし、「愛国者」と言われている保守・右翼はやたらと日本を褒める。機会があるごとに「日本は素晴らしい」、「日本人は能力が高い」、「日本は世界一だ」と。
でも、本当にそうなら、彼らが黙っていても世界から絶賛されるはずだ。そうしてもらえないので、自画自賛して自らのプライドを保とうとする。
さらに、隣国の国民や民族を否定して汚い言葉を浴びせる。余程、日本に、日本人に、そして日本人である自分に自信がないんだろう。
日本も日本人も世界から見ると、それほど評価をされていない。かつて豊かだった時には、ジャパンマネーの影響で少しは評価されていたが、今は昔。
 
ただ、日本のパスポートは世界中で最も信用されている。これは、世界でも稀な戦争を永久放棄したことによる安心感が担保になっている。これを捨てれば、唯一の財産も失うことになるだろう。
 
メイドインジャパンは、粗悪品の代名詞だった。安いけど質は悪かった。それでも、円安も味方して価格競争力で世界を席巻した。そこで得られた富は、品質向上のために投資され、日本製品は高性能という武器を手に入れた。しかし、日本はその後の舵取りを誤った。日本が目指したのは高付加価値の財やサービスだった。
 
高付加価値というと聞こえがいいが、簡単にいうと余計な機能だ。余計なものはいらない。本来の機能が高くて安ければそれでいい。これは、サービスにもこの作品が初めてその手法を取り入れて、いえる。日本ではコンビニのアルバイト店員にも高級ホテル並みのサービスを求める。ほぼ最低賃金で雇っておきながら。これでは働く人は疲弊するだけだ。もし、高いサービスを求めるなら、それに見合うだけの金額を払うべきだ。
 
ホテルのお噂が出たところで、今日は「グランド・ホテル」を取り上げよう。
映画や演劇の表現手段として「グランド・ホテル形式」というものがある。これは、ひとつの舞台に様々な登場人物がそれぞれの人間ドラマを演じ、ひとつの大きなドラマとして編み上げるものだ。この作品は、その代表作であり、他にか「ポセイドン・アドベンチャー」や「タワーリング・インフェルノ」などがある。
 
空の星よりもスターが多いと言われたMGMの大スターが総出演したこの作品は、なんとも贅沢な作品だ。