或る夜の出来事 It Happened One Night
クリスピー・クリームドーナツの閉店が相次いでいるという記事を読んだ。
日本初上陸の際、プロモーションの一端を担ったので残念でならない。
かつては、2時間並んでも買えないほど人気があったが、今ではいつでも買えるようになった。2号店出店がもう少し早ければ良かったが、アメリカでの経営上の問題で延び延びになった。そのアメリカでも多くの店舗が閉鎖されているそうだ。
日本ではドーナツ文化は根付かないのだろうか? そんなことはない。ミスタードーナツの日本上陸は1971年で今でも人気があるし、コンビニはレジ前でドーナツを売ることで収益の拡大を図っている。
アメリカの映画やテレビジョンで制服警官が勤務中にドーナツを食べに行くシーンをよく見かける。私は残念ながら現実世界でそのようなシーンに出会ったことはない。実は、ダンキンドーナツは警察官が制服で来店した際にはドーナツを無料で提供するそうだ。これは、防犯的な役割がある。制服警官がいる店に強盗に入る間抜けな人間はいないだろう。日本でも最近になって警察官が制服でコンビニなどで買い物をすることを解禁した。これも防犯的効果を狙ったものだが、裏を返せば日本も物騒な国になったということだ。
ミスタードーナツとダンキンドーナツは創業者が親族だ。ともにライバルとして覇を競ったが、この勝負はダンキンドーナツに軍配があがる。アメリカでは一部の店舗を除き、ミスタードーナツはダンキンドーナツに転換した。