みゆき野球教室

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PAN AM/パンナム Pan Am

大相撲は大関 琴奨菊が全勝で千秋楽に入るかと思われたが、13日目に同期の豊ノ島に敗れ、1敗で千秋楽を迎えた。優勝も見えてきたが、1勝差で横綱 白鵬琴奨菊に土をつけた豊ノ島が追っている。この3人の中から優勝力士が出る。

 

日本人の優勝は、平成24年夏場所旭天鵬以来となる。旭天鵬は、モンゴル生まれだが、日本国籍を持っているので、日本人だ。
日本人は、たとえ国籍を持っていても日本人と認めない傾向がある。しかし、これは良くない。外国人に対して「あなたは帰化していないから日本人ではない」と言い、帰化して国籍を取得しても「日本生まれでないから日本人ではない」と言う。特に、韓国、北朝鮮、中国の人に対してこれらの言葉が投げかけられる。言うまでもないが、これは差別であり、卑劣なことだ。
 
さて、琴奨菊が優勝しても、白鵬豊ノ島が優勝しても、今場所はとても楽しめた。残念なことは、今場所も生で観戦できなかったことだ。両国国技館は、物理的距離は近いが、精神的距離は遠い。夏場所はきっと生で観戦できるだろう。
 
千秋楽の結びの一番のあと、弓取り式があり、表彰式がある。もうだいぶ前になったが、当時の首相の小泉純一郎が大怪我に耐えて優勝賜杯を手にした貴乃花に対して「痛みに耐えてよくがんばった。感動した。おめでとう」と言い観客を沸かした。
 
あれ以来、思い出に残る表彰式はないが、小泉純一郎よりもっと昔は、表彰式は楽しみだった。それは、パンアメリカン航空の極東地区広報担当支配人のデビッド・ジョーンズ氏の名物表彰式があった。
外国人特有のイントネーションで「ヒョー・ショー・ジョー」と言って読み上げ、テレビの前の国民を虜にした。
 
パンアメリカン航空は、子供の頃からよく知っている航空会社だが、それはジョーンズ氏の存在と「兼高かおる 世界の旅」の影響が大きい。この世界で最も経験豊富な航空会社は、子供の頃から一貫して憧れの対象だったが、一度も搭乗することなく歴史からその存在が消えてしまった。ドル箱の太平洋路線は、ユナイテッド航空に売却された。そのユナイテッド機に初めて乗った時は、感慨深いものがあった。
 
アメリカのテレビシリーズ「PAN AM/パンナム」は、まだパンアメリカン航空が世界の航空業界のリーダーとして君臨していた頃の話。
物語は、1963年というから日本では東京オリンピックの前年から始まる。特殊効果で当時の航空機や空港が映し出される。それはとても懐かしい。
 
クルーはなぜかいつも同じ人たちでチーム編成されている。元空軍パイロットのキャプテン、元海軍のテストパイロットの副操縦士。そして航空機関士の3人がコックピットメンバー。
スチュワーデスは、チーフパーサーのマギーを始め、大空に人生をかけてフライトも渡航先でのロマンスにも積極的な美女たち。
私は、そんなスチュワーデスの中で、フランス人のコレットが大好きだ。彼女は、ナチスがフランスを占領した時に両親を殺され、ドイツ人を憎んでいる。劇中でも彼女の深い悲しみが描かれていて、胸が痛くなる。
 
アメリカのテレビシリーズは、数年にわたって放映されることが多い。この作品も最初はその予定だったが、視聴率が振るわず、最初のシーズンで打ち切りになった。残念だ。