みゆき野球教室

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努力しないで出世する方法 How to Succeed in Business Without Really Trying

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」。
日本人が大好きな言葉だ。もちろん、人に苦労させるのは好きでも、自分が苦労するのは嫌いらしい。
私は、この言葉は大嫌いだ。「苦労は人をダメにする」と信じている私にとっては、サイテーな言葉だと思う。
 
人間の歴史は、いかに苦労をしなくていいように仕組みを作ったり、道具を作ってきた。乗り物を発明し、電子計算機も発明した。人類進化の歴史そのものだ。
 
苦労するといいことがあると本気で信じているのだろうか? 苦労することで捻くれる人は量産出来ても、人格者を作り出すことはできない。
 
苦労はしてはいけないが、努力はすべきである。これを怠ったら、物事はなし得ない。しかし、去年亡くなった水木しげるは、こんなことを言っている。「努力は人を裏切ると心得よ」と。せっかくなので、すべて引用しよう。
 
幸福の七ヶ条
 
第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第二条 しないではいられないことをし続けなさい。
第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第四条 好きの力を信じる。
第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第六条 怠け者になりなさい。
第七条 目に見えない世界を信じる。
 

 

ハリウッドには「努力しないで出世する方法」という愉快な映画がある。もともとはブロードウェイの人気ミュージカルで、のちに映画化された。
日本でも、植木等が主演でお調子者がとんとん拍子に出世し、苦労して働いている社員のやっかみを受けるという作品がある。
 
何事もがんばりすぎるのは良くない。身体もココロも病んでしまう。程々にがんばって、テキトーに生きようではないか。