招かれざる客 Guess Who's Coming to Dinner
学歴の低い人は、学歴の高い人に比べて差別する意識が強い傾向にあることは多くの研究・調査によってすでに明らかになっている。
差別はとても恥ずかしい行為だ。しかし、右派保守の人々は差別を繰り返す。このような人の顔つきは、何かに取り憑かれているように見える。揃いも揃って人間の顔をしていない。
人類史上最も卑劣な差別は、黒人差別だろう。映画には、黒人差別を批判したものが多くある。
今回は、その中から「招かれざる客」を取り上げよう。
シドニー・ポワチエ主演のこの作品は、娘の婚約者が黒人だったことにより、それを認められない父親を描いた。
黒人青年のジョンは世界的な医師として尊敬を集めていた。彼はハワイで出会ったジョーイと恋に落ちる。彼女の父親マットは新聞社を経営しており、人種差別と戦うリベラリストだ。きっとこの結婚を認めてくれると思い、父親に会わせる。しかし、マットは黒人との結婚は認め難い。そんな葛藤が描かれる。
新聞社を経営するリベラリストといえば、学歴も高いことだろう。そして彼はアメリカで最もリベラルなサンフランシスコに住んでいる。それでも黒人を差別してしまう。高い学歴や教養があっても差別してしまう人間の弱さ、黒人差別の根の深さ。時代もそうだったんだろう。
日本人は世界一優秀で、世界中で愛されているという妄想を持ち、在日韓国人や性的少数者、あらゆる差別を受ける人に牙をむく差別主義者は、一度海外に行ってみるといい。日本人も、差別の対象になっていることを知るだろう。