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ワイルド・ブラック/少年の黒い馬 The Black Stallion

競馬の総決算、有馬記念が行われる。
 
今年は競馬にとっていい1年だった。アメリカでは久しぶりの三冠馬が誕生した。私はリアルタイムでその流れを追いかけることができた。日本でも三冠馬誕生は確実と思われたが、ダービー後に故障発生で幻となった。しかし、日米で強い馬が出現した年だった。
馬券的にも、そこそこ満足のいく1年だった。
 
そこで、有馬記念を当てて競馬に持ちよく1年を締めくくりたいが、難しいレースとなった。1番人気のゴールドシップから最低人気のダービーフィズまで全馬にチャンスがある。あまりの難しさに、馬券を買わずに見学しようと思ったが、難しいレースだからこそ参加して馬券を当てたいという欲望の方が勝った。
 
競馬は強い馬が勝つ、というのが私の持論だ。同時に勝った馬が強かった、という一面もある。
メンバー中一番強いのはゴールドシップだろう。しかし、この馬は当てにならない。ゲートで立ち上がり、大きく出遅れたこともある。
菊花賞を勝って充実著しいキタサンブラックも強い。だが、主戦の北村宏司から横山典弘に乗り替わったことが不安だ。もちろん、騎手の格からいえば横山典弘の方が何枚も上だ。それでも、応援しにくい。
 
そこで私が勝つと思って馬券を買ったのは、リアファルだ。この馬は夏から強くなり、菊花賞では1番人気に推された。結果はキタサンブラックの3着だったが、それほど負けていない。また、騎手のクリストフ・ルメールの技術も高い。そこまでは誰でも考えられるが、私はもう一つの要因からこの馬を買うことにした。これについては書くことができない。
すでにインターネット投票でリアファルの単勝を2,000円買った。
 
レースは12月27日 日曜日、午後3時25分に千葉県の中山競馬場で行われる。ここで勝って、弱っている気持ちを持ち上げようと思っている。
 
「ワイルド・ブラック/少年の黒い馬」は、児童向けの映画だが、大人の鑑賞にも十分に耐えることができる作品だ。また、競馬映画としてもとても優秀だ。
 
乗船中の火災で海に投げ出された少年は、無人島に流れ着く。同じ船に乗っていた黒い荒馬も一緒だった。ふたりは次第に友情を育む。
やがてふたりは助け出される。しかし、荒馬は街には馴染まなかった。ちょうど、元調教師のヘンリーの元で少年は騎手に、荒馬は競走馬になる訓練を受ける。
もちろん、荒馬は血統登録をしていないので競走馬になってレースに出ることはできない。しかし、ヘンリーは荒馬の非凡な才能を見抜き、マッチレースで優秀なサラブレッドと競うことを提案する。
物語のクライマックスは、少年が騎乗してマッチレースに挑む姿が描かれる。そのレース映像の美しいこと。
 
調教師役には、名優ミッキー・ルーニーが演じている。彼は、エリザベス・テイラーの「緑園の天使」でも「白馬物語/勝利のゴール」でも調教師役を演じている。おそらく、ハリウッドで一番多く調教師を演じている俳優だろう。
 
海外には優秀な競馬映画があって羨ましい。日本でもかつては「華の大障害」や「幻の馬」といった作品があったが、最近は「優駿」という最低の映画くらいしか作られていない。文化の違いだろうか。
 
さて、有馬記念に勝ったら、次は大井競馬場で行われる東京大賞典が待ち構えている。ここは迷わずホッコータルマエ単勝で勝負する予定だ。