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みゆき野球教室

ダメ人間の由佳さんが毎日0時に更新しています

素晴らしき日曜日

諸悪の根源は金である


宗教家や道徳家が好きなフレーズだ。
しかし、このフレーズは真実ではない。
 
諸悪の根源は、金がないことである
 
これが正しい。
こう言うと、金では幸せは買えない、とか金なんか関係ないと言う人もいる。だが、そんなことを言うのは決まって金がある人だ。ビンボー人がそんなことを言っているのを聞いたことはないし、あったとしても負け犬の遠吠えだ。
 
金がないというのは、本当につらい。かなりのストレスで、これだけで十分、心を病む原因になる。
ある調査で、心を病んだ人に50ユーロを9か月「投与」したところ、症状が改善したという報告がある。
 
東京都の最低時給は、907円。1日8時間働いて7,256円。22日働いて159,632円。この中から税金と社会保険料を引かれ、家賃を払うと70,000円くらいしか残らない。食費を切り詰めても、1か月生活するのがやっとで貯蓄をするゆとりなどない。
全国一高い東京都の最低時給でこの有様。他の地域ならさらに厳しいだろう。
 
金があることで犯罪を犯すより、金がないために犯罪を犯すことの方が多い。ビンボーは心を病むし犯罪者になりやすい。ビンボーは美徳ではない。国民の末端まで豊かにすることは、最大の安全保障である。それが政治の役割なのに、今の政治は持てる者にさらに与え持たざる者から取り上げる。いつか、その不満は爆発するだろう。
 
黒澤明の「素晴らしき日曜日」は、戦後すぐの昭和22年に作られた。まだ、時代そのものが貧しく、食べることもやっとだった。そんな中、一組のアベックが日曜日にデートをする物語。
彼らの所持金は、たったの35円。現在の価値で3,000円程度だろうか。これではまともなデートなどできるわけはない。しかし、彼らは知恵を絞ってお金をかけずに楽しんでいる。いつか結婚した時に一緒に住む10万円の建売住宅を見に行ったり、野外音楽を聴きに行く。しかし、観ていてとても辛い。まだみんなが貧しかったのでいいが、舞台が現代で彼らだけが貧しかったらとても観てはいられない。
 
黒澤もまだ監督デビューして間がない時の作品。暗い映画ではあるが、当時の風俗を知る上では良い作品だと思う。
 

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