みゆき野球教室

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がんばれ! ベアーズ The Bad News Bears

中学の時の同級生、ウエダ君はテイタム・オニールと結婚したいといつも言っていた。彼は英語のファンレターを書き、彼女からサイン入りのポートレートをもらった。それを学校に持ってきて自慢していた。残念ながら、テイタムと結婚できなかったし、50歳を超えた今でも独身だ。
ウエダ君は、とても陽気な少年でクラスでも人気者だったが、今でもフェイスブックで見る限り、モテモテの独身生活を謳歌しているようだ。
 
そのテイタム・オニールが主演した「がんばれ! ベアーズ」は、少年野球を描いた作品。
アメリカの国技は、アメリカン・フットボールとベースボールと言われるくらい、このふたつのスポーツは盛んだ。特に、野球はその甘美なゲーム性が多くの芸術家の心を捉え、映画や小説の名作が多い。
この「がんばれ! ベアーズ」もその一本だ。
 
かつてマイナーリーグに在籍したことがあるプール清掃人のバターメーカーは、地域の少年野球のチームを任される。しかし、選手たちは問題児ばかりでトラブルばかり起こしている。肝心の野球のレベルも、平凡なゴロすら捕球出来ないし、投げれば明後日の方向に行ってしまう。バターメーカーは、天才少女ピッチャーのアマンダと不良少年のケリーをチームに加える。バターメーカーの特訓の甲斐があり、チームは少しずつマトモな野球チームに成長していく。
 
アメリカ映画のお得意のパターンである「やればできる」という精神がこの作品でも展開される。映画はこの後2本作られ、最終作の3作目では勝ち抜いて日本に遠征することになる。この作品を観終わった後、がんばろうという気持ちにさせてくれる。
 
さて、テイタム・オニールだが、天才子役として注目されたが、成長するにつれ役には恵まれず、また私生活も麻薬中毒になり有罪になるなどトラブル続きだ。アメリカでも日本でも、有名な子役が哀れな人生を送ることは多い。
 
ウエダ君も、夢をあきらめずにもう一度テイタム・オニールと結婚すると言わないかと期待している。努力をすれば、夢は叶う。ごくまれに。