みゆき野球教室

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トラ・トラ・トラ! Tora! Tora! Tora!

寒い。昔から寒さに関してはそれほど苦ではなかった。むしろ、暑い方が苦手だ。しかし、加齢とともに、寒さが辛くなった。身体が寒いのも辛いが、心が寒い。せめてネコと二人暮らしができれば。
 
今年は5月から暑かった。大型連休後に広島訪問した際に、あまりの暑さに参った。6月から7月はバンコクで過ごしたが、ここも暑かった。しかし、一番暑いのは東京だ。幸い、8月末から急に涼しくなったが、体力のない私は暑いのが辛い。
 
御殿場にある乗馬クラブで働いていたことがある。暑かったが、湿度が低いので助かった。ということは、私にとっての天敵は湿度ということになる。湿度は何とかならないものか。ダイキンに頼んで、高層ビルくらいの除湿機を都内に10本くらい作ってもらいたい。
 
まあ、暑い寒いで困っていることなど、大したことはない。今、ラジオで目が見えない人のことを話している。私の教会にも全盲の人がいるが、いろいろ不自由な生活を強いられている。ちょっとしたことが命取りになることもあるそうだ。
 
ハンデキャップを持った人に対して、一番必要なのは思いやりだと思うが、テクノロジーも大きな助けになると思う。日本は技術を持っている。それを役立つ方法を考えるのは大切だと思う。
 
前に見たテレビで国防婦人会の人たちが怖かった。戦争中のドラマだ。目を吊り上げて非国民はいないかと目を光らせる。一種の集団ヒステリー。彼女たちに弱いものを思いやる気持ちはない。だが、彼女たちが悪いのではなく、そんな精神状態に追い込んだ戦争が悪い。
 
そういえば、明けて12月8日は日本がハワイの真珠湾を奇襲攻撃した日だ。緒戦は日本軍の優勢だったが、次第に戦況は悪くなり、東京大空襲、沖縄の大きな犠牲、そして広島・長崎への原爆投下を経て敗戦に。
多くの人が死んだ。生き残った人にも厳しい現実が待っていた。そうして、私たちはやっと平和の尊さを知った。以来、70年間、日本は世界に誇る日本国憲法のもとに平和国家を作り上げた。
しかし、現状は血に飢えた独裁者が、それを壊そうとしている。
 
トラ・トラ・トラ!」は、その真珠湾奇襲攻撃を中心に描いた日米合作映画。当初、黒澤明が日本側の監督だったが、あまりに完璧を求めたために降板となった。黒澤はこの一件で心を病み、後年自殺未遂事件を起こす。
 
日本公開版に入っている渥美清と松山英太郎が戦艦の厨房で日付変更線について語っているコミカルな場面が好きだ。戦争映画という極限の世界を描いているが、こんな息抜きのシーンがあってもいいし、全米公開版にも入れるべきだと思っている。
 
この映画が作られた頃は、まだCGなどない時代。したがって、すべて実写かミニチュア撮影となる。当然、危険も付き物で多くのスタントマンが亡くなったと聞いている。
 
私はこの作品を幼稚園の時に観に行った。テレビで見る「水戸黄門」の東野英治郎が現代劇に出ていることに違和感を持った。
 
私は、全編 黒澤明監督・脚本のこの作品が観たかった。従軍経験のない黒澤が、どんな戦争を描くか興味がある。きっと、戦争を痛烈に批判した人間ドラマを作り上げたことだろう。