みゆき野球教室

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ザ・ディープ THE DEEP

映画の楽しみについての考察。
以前は、こんな感じだった。事前に映画紹介番組で観たい映画を決めて、映画を観るのは土曜日の夕方。館内に入ったらパンフレットを買い、観終わったあとは友達と語り合う。その他の日はテレビの映画劇場を観て、淀川長治荻昌弘の解説を聴いて映画を学び、スクリーンやキネマ旬報を読み、チラシなどを収集するという毎日が映画漬けの日々。
 
手元に、昭和52年に買った映画のパンフレットがある。読み返してみたら、読み物としても充実していて、お値段も250円だった。いつの頃からかパンフレットを買わなくなった。やたらと高くなり、読むべき箇所が無いスカスカのものになったからだ。
 
映画の予告編を観るのも好きだった。私が映画ファンになった頃、ナショナルのショールームで毎月1回映画の予告編を上映するイベントがあった。土曜日はナショナルショールームのお姉さんが映画を紹介し、日曜日は映画雑誌の編集部員が解説するというものだった。日曜日はプレゼントコーナーもあり、映画の招待券やナショナルのラジオをもらったことがある。
 
その映画予告編イベントで出会った映画が「ザ・ディープ」だ。1977年の夏だった。美しい海の映像が印象的だった。映画の内容はそれほどいいものではなかったが、ジャクリーン・ビセットがノーブラでTシャツで潜り美乳がはっきりと見える映像にときめいた。
この作品の一番いいところは、ジョン・バリーの美しいテーマ曲だ。私が好きな映画音楽ベスト5に入る。最近、Amazonを見ていたら、輸入盤のオリジナルサウンドトラックが売られていて、反射的に購入した。
あれから何十年も経ったが、あの輝いていた夏をこの曲を聴くと思い出す。もう一度戻りたい。
 
今は違うが、昔の日本映画、特に松竹では助監督が予告編を作っていたと聞く。現場にいる者だからこそ出来る作り方で面白い予告編が多かった。最近は予告編専門のクリエイターがいるそうだ。
以前は映画館に行かないと予告編を見ることができなかったが、今はネットで気軽に予告編を見ることができ、うれしい。同じ作品でも、日本で作られた予告編と海外で作られた予告編とは違うことが多いので、見比べるのも楽しい。