007は二度死ぬ You Only Live Twice
昔は夏休みは8月31日までで、9月1日から学校というところが多かった。最近は、各地でまちまちで、すでに学校が始まっているところもある。
私は宿題をギリギリまでやらなかった子供だったので、この時期は苦労した。
今は失業中なので、明日以降も夏休みだ。
今年の夏はあっけなく終わった。すでに雑誌売り場の棚は秋のファッションやメイクを特集するものが並べられているし、洋服屋は秋物の服が売られている。
秋は私の好きな季節だ。
芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋。
9月になれば、大相撲が東京に戻ってくる。
私はアメリカかぶれだったが、ある時しゃれで相撲を見てみた。最初はデブ同士の戦いにしか見えなかったが、やがて力士の顔と名前を覚えると競技そのものが面白くなってきた。また、行司の所作の美しさに魅せられるようになった。特に29代の木村庄之助は大好きな行司だった。彼の引退となる2001年の大阪場所は千秋楽の前日、大阪まで行き、応援した。
香港で暗殺されたボンドは、英国海軍によって水葬される。その「遺体」を海軍の潜水艦で回収するとボンドはMの指揮下に入る。新しい任務の舞台は、日本。
東京に乗り込んだボンドは、蔵前国技館で日本人のエージェントと落ち合う。合言葉は、「アイラブユー」。
日本を舞台に大活躍するボンドだが、よく考えるとマンガのような設定だ。それでも、007シリーズならではのスケールの大きさでそれらを克服している。
この作品でいちばん好きな場面は、ボンドが潜水艦に回収されるところ。ボンドが「乗船許可を要請します」と言い、艦長が「乗船を許可する」と言う。ボンドは海軍中佐。海のルールを熟知している。
この映画が撮影された頃は、東京オリンピック直後の高度経済成長期。古い東京から新しい東京に変わりつつある東京を記録している。私はこの頃の東京が好きで、映画を見て懐かしく思う。
日本で映画を撮影する時は、いろいろな制限で大掛かりな撮影ができないことが多い。例えば、「ブラック・レイン」が東京での撮影ができなくて、大阪で撮影したエピソードは有名だ。最近は、フィルム・コミッションが各地にできて少しは改善した。「007は二度死ぬ」の頃は、それほど規則が厳しくなかったようだが、国宝の姫路城を傷つけたことにより、姫路城での映画撮影が以後全面禁止になった。
また日本を舞台にする外国映画を積極的に誘致して、たくさんの映画が撮影されるようになればいいと思っている。
Opening scene YOU ONLY LIVE TWICE - James Bond (007) - Gun Barrel-Intro / Opening credits (1967)