みゆき野球教室

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バニシングin60″ Gone in 60 Seconds

昨日、ラジオで投稿が読まれた。久しぶりのことだ。ラジオから流れてくる私の文章は、なかなか良かった。

AMラジオはパーソナリティと呼ばれる出演者とリスナーが近くていい。まるで私のために話してくれているように思う。
 
ラジオは長寿番組が多い。私は東京に住んでいるので聴いたことはないが、関西では浜村淳さんの番組が長い期間、多くの人に愛されている。その浜村さんがTBSラジオで番組を持っていたことがある。日曜日の夕方だったと思う。乗馬クラブの帰りの送迎バスの中で聴くのを楽しみにしていた。
 
浜村さんは映画解説でもお馴染み。私は浜村さんの解説を聴いて映画を学んだ。彼の語りは、話芸といえるもので、まるで寄席にいるような錯覚を覚える。彼からは映画だけでなく話術も学んだ。
 
子供の頃、父の仕事の関係で大阪文化圏に住んでいたことは前に書いた。金曜日は、学校が早く終わった時は大急ぎで家に帰りワイドショーで浜村さんの映画紹介コーナーをよく見た。今日取り上げる映画も、その時に紹介された作品だ。
 
オモテの顔は保険会社の調査員、しかしウラでは高級車ばかりを狙う窃盗団のリーダー、ペイスはどんなクルマも60秒で奪う凄腕。ある日、大口の注文を受けて仲間とともに「仕事」をするが、仲間の密告により追われることに。彼は黄色の1973年型フォード・マスタングでLAの街を逃げ回る。巧みなドライビングテクニックで警察の追跡をかわし、逃げ切れることができるのだろうか?
 
「バニシングin60″」を監督し、主演したのはスタントマン出身のH.B.ハリッキー。危険なカースタントで稼いだ3億円を投入しこの作品を作ったが、大ヒットして90億円を稼ぎ出した。
見どころはラスト40分のカーチェイス。警察のクルマがこれでもかというくらいに大破する。のちに続編が作られる時は、これがトラウマになったのか、警察の協力は得られなかったと聞く。
カーチェイスといえば、サンフランシスコで繰り広げられる「ブリット」が有名だが、この映画は「ブリット」のそれを大きく上回った。
H.B.ハリッキーは後年、自らが監督・主演した映画でスタント事故により命を落とした。彼の作品をもっと観たかっただけに残念だ。
 
さて、浜村淳さんは80歳。久しぶりに彼の声を聞いたら入れ歯の影響か、滑舌がかなり悪くなっていた。これからも長生きをして、映画の面白さを伝えてほしい。