みゆき野球教室

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雨に唄えば Singin' in the Rain

LAには、2回しか行っていない。
最初の訪問は、1988年9月。初めてのアメリカ旅行。まず、サンフランシスコで1週間過ごし、その後1泊2日の日程でヨセミテ国立公園へ。さらに、サンフランシスコからソルトレイクシティへグレイハウンドバスで移動し、ソルトレイクシティからLAに同じくグレイハウンドバスで。
初めてのLAではダウンタウンに宿をとったが、誤って外国人が絶対に入ってはいけない地域に足を踏み入れてしまった。幸い事なきを得たが、今思い出しても背筋に冷たいものが走る。
アメリカ滞在2週間の日程で、雨が降ったのはLAにいる2日間だけだった。

2度目の訪問は、1991年。病気療養のためサンフランシスコで暮らし、帰国する前の3日間をダウンタウンは懲り懲りだったのでハリウッドで過ごした。スタジオ見学など、楽しい時間が持てた。

雨に唄えば」は、そんなハリウッドの物語。時は、サイレントからトーキーへと移り変わろうとしていた。それまでは、台詞を喋らなくてもスターになれたが、これからは正確な英語を話し、声も良くないと通用しない。
実際に、それらが障害になりスクリーンから去ったスターはかなりいたらしい。この作品でも、美人スターが実は悪声のため苦労するあたりが描かれている。

ジーン・ケリーによる有名な雨も中のダンスシーンは、こんな裏話を聞いたことがある。その日、ジーンは高熱があったが、このシーンを強行した。スクリーンで見せるとろけるような笑顔の裏には、プロ根性があった。また、雨が良く写るように、水に牛乳を混ぜたそうだ。

その有名なシーンに入る直前、こんなやりとりがある。ジーンは恋人の新人女優をアパートに送っていく。そして彼女は「カリフォルニアには珍しい雨ね」と言う。この場面がいちばん好きだ。そして、この後に雨の中のダンスシーンへとつながっていく。

ハリウッドがある南カリフォルニアは雨が少ない。とても乾燥した地域で、毎年大きな山火事がある。また、水不足も慢性的な問題になっている。
私がLAで経験した雨も、珍しいものだった。

1991年以来、LAには行っていないが、たぶん死ぬまで行くことはないと思う。LAの空気は私には合わないと思うからだ。
でも、ひとつだけ心残りなことがある。それは、チャップリンのスタジオに行かなかったことだ。すでに、持ち主は変わっているが現存するらしいので、この目的のためだけにLAに行くかもしれない。