みゆき野球教室

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サタデー・ナイト・フィーバー Saturday Night Fever

今では週休2日制もずいぶん定着した。
以前は、日・祝日しか休みが無く、土曜日は良くて半ドンだった。
今でも業種によっては、土曜日は出勤、あるいは隔週休みというところもあるし、サービス業では土・日・祝は出勤というのも珍しくない。
衣料品大手のユニクロは、一部の正社員を週休3日制にするとして話題になっている。
私はあまり働くことが好きでないから、土・日・祝休みはマストで、できれば金曜日は午後休、月曜日は午後から出勤というパターンがいい。
1年は52週だが、中には年に52日しか休みがない会社があるかも、と思って検索してみたらあった。さぞいい給料を払っていると思ったら、その地域の最低賃金を割り込んでいた。おそらく、この手の会社を経営している人は「働かせてやっている。仕事があるだけありがたいと思え」と考えているんだろう。

土曜日が半ドンだった頃、学校が終わったら急いで帰って吉本新喜劇を見た話は前に書いた。あの頃は半ドンでもありがたいと思った。土曜日が輝いていた。今は、無職ということもあり、土曜日も普通の曜日と変わらなくなってしまった。少し残念だ。

海外では週休2日制が定着していると思ったら、先日行ったタイのバンコクではまだ土曜日に休める人は僅かだそうだ。いずれ、経済が成長して社会が成熟したらきっと週休2日制に移行するだろう。
アメリカはいち早く週休2日制を導入したが、それでも個人商店などは土曜日は営業する店が多かった。

ブルックリンのペンキ屋で働くトニーにとって、唯一の楽しみは、土曜日の夜のディスコだった。週6日の退屈な仕事から解き放たれ、キングになれる。
サタデー・ナイト・フィーバー」のファーストシーンは、ペンキの配達のためブルックリンを歩くトニーの足元から始まる。赤い靴を履いて、リズミカルに歩く。この配達が終わればキングになれるという喜びを現しながら歩いているように見える。
彼が自宅で勝負服に着替えるシーンも有名だ。壁には「ロッキー」とブルース・リーのポスター。贅肉のついていない若い肉体美。直にシャツを着て髪を整える。戦闘態勢は万全だ。
ディスコではみんなの尊敬を集めているトニーだが、ある日それらが実に薄っぺらいものだと気がつく。夜中から朝にかけて地下鉄で彷徨い、夜明けに恋人の家に着いた時、彼はある決心をする。それは、大人への旅立ちであった。

この映画をきっかけに、日本でも空前のディスコブームが到来する。私も一度か二度ディスコに行って、ナンパされたのはいい思い出だ。
まだ日本が勢いがあった時代。みんなが豊かになれると信じていた。しかし、1989年にバブル景気が崩壊して、すべては夢だと悟った。

ビー・ジーズの主題曲も大ヒットした。私も大好きで、今でもApple Musicで聴いている。中でも、Stayin' Alive / ステイン・アライヴ、How Deep Is Your Love / 愛はきらめきの中に、Night Fever / 恋のナイト・フィーバー、More Than A Woman / モア・ザン・ア・ウーマンが好きだ。

この映画の6年後、続編が作られる。主演はジョン・トラボルタ、監督は「ロッキー」でスターの座を手に入れたシルベスター・スタローン。興行的には成功したが、作品的には人間を描ききれずに失敗している。でも、私はむしろこちらの作品の方が好きだ。最初の作品のファーストシーンがトニーの歩くところ、そして続編のラストシーンは、またトニーの歩くところで終わる。続編は若い頃に藤沢の映画館で観て以来なので、近いうちに鑑賞したい。