みゆき野球教室

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ディア・ハンター The Deer Hunter

ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が被爆地、広島を訪問したのは1981年2月のことだ。
私は、その時教皇に会っている。高校生だった。学校を休んで広島で行われる講演会を聴きに行った。
彼は、言った。

戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です。この広島の町、この平和記念堂ほど強烈に、この真理を世界に訴えている場所はほかにありません。

20世紀は戦争の世紀とも言われる。たくさんの戦争があり、たくさんの生命が失われた。
賢者は歴史に学ぶと言われるが、戦争を止められないところを見ると、人類は賢者ではないのかもしれない。
日本は敗戦後70年に渡って平和を維持してきた。しかし、昨今は右傾化し、戦争に行きたくないという若者を身勝手と批判する代議士や戦争法案を成立させようとする政府、好戦的な保守論客などの声が大きくなり、まるで戦前のような空気が流れている。
右派の人たちは日本人は世界一優秀だと信じているようだが、それなら歴史から学び、戦争をしないという選択をするはずだ。

ディア・ハンター」観たのは高校1年の時だ。
ベトナム戦争を描いた名作。ロシアンルーレットの残酷なシーンが今でも思い出される。
戦争は、人の心を傷つける。勝った者も、負けた者も。
復員してきた兵士の精神疾患に罹患する率は高い。多くは自ら命を絶つ。
想像力のある人なら、わかるはずだ。目の前の敵を殺すことの意味を。もちろん、殺さなければ自分が殺される。でも、落ち着いた時に襲ってくるであろう罪の意識に耐えられる人は少ない。

ディア・ハンター」のテーマ曲は、ジョン・ウイリアムスが演奏している。「スター・ウォーズ」でお馴染みの彼ではなく、オーストラリア出身のクラシックギタリスト。
この映画を観た頃、クラシックギターを習いに行きたかったので、彼が奏でる切ないメロディをよく聴いた。
今日は終戦記念日Apple Musicで「ディア・ハンター」のテーマ曲を聴きながら平和のありがたさをかみしめようと思う。